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アップル元代表・山元賢治「Go Global,Go West vol.5」

ひとつの駅に、いくつもスタバがあるタイ! にみる変革の法則

文=山元賢治
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ひとつの駅に、いくつもスタバがあるタイ! にみる変革の法則の画像1「Thinkstock」より

アップルジャパン元代表取締役として、日本におけるiPhone、iPadなどのアップル旋風を主導した山元賢治氏。複数の外資系企業時代から現在に至るまで、世界中を渡り歩き、無数の企業、若者と接する中で山元氏の心に湧いてきた、「最高に素敵な国・日本」のビジネスパーソンに向け、今どうしても語りたいこととは?

 前回(http://biz-journal.jp/2012/07/post_424.html)は、私が長年お世話になった米国企業の素晴らしい点について紹介させていただきました。意思決定の速さや、常にグローバル市場を意識してビジネスを推進している姿勢からは、学ぶべきものも多かったのではないでしょうか。

 さて、アジア弾丸ツアー第一回は、タイ・バンコクへの訪問でした。昨年の大洪水や、政情不安定問題など、日本のメディアではどちらかというとタイという国に対してネガティブな報道が中心だったかと思います。テレビで映し出されるのは、どれも洪水に浸かってしまった衛生的ではない街のシーンなどの内容でした。

 2012年の1月、まだ正月気分も抜け切らない時期に、私はアジア弾丸ツアーを始めました。自分で実際に訪問してみて感じたことですが、まずタイは、とても近代化されていて、きれいな国・街だという印象でした。色彩感覚の違いであったり、建築関係のビジネスにおいてイタリアとの協業が多かったりということも背景にあるのでしょう。とても原色の使い方がきれいだと感じました。

圧倒的に若い平均年齢

 同様に、とにかく人が元気、はつらつとして多くのエネルギーを発信していると感じました。人口もどんどん増加していて、圧倒的に平均年齢が若いこともあるでしょう。頑張って働けば、頑張って生きていれば、「明日は、来年は、絶対にもっと良い生活ができる、楽しい生活ができる」という空気が漂っているように思えました。

 特にバンコクでは、鉄道も地下鉄とMRTが整備されていて、ビジネス街のほとんどは鉄道で移動できました。空港にも、ほとんどのビジネス街にも、そして大きなショッピングモールにも、電車で移動できます。地震の心配がないためか、ショッピングモールのサイズは大きく、廊下の広さも日本のそれよりもはるかに立派な場所も多いです。ハリウッド映画の封切りも、日本より早い作品もいくつかありました。

 バンコク市内の道路は狭いところが多く、これだけ道路沿いの建物の進歩が進んでしまうと、逆に改修や改善が難しそうだなと感じました。ただし、道路の舗装度合いのレベルは高く、地方都市までも舗装された道路が縦横に整備されています。地方の道路は、標識や道路の広さなど、アメリカを想像させるような風景も多く見られます。国の端まで、舗装された道路が延びています。

変化に敏感な女性の重要性

 スターバックスが、各駅に1店舗もしくは2店舗も店を構えているのにも驚きました。もっと驚いたのは、物価の違いを反映せず、アメリカや日本のスタバと同じ価格帯で販売していることでした。その他の生活用品を調べてみると、おおよそ4〜5倍、日本と物価の違いがあります。店内のお客様は半分が外国人、残りは現地のカッコいい女性かなという印象でした。どこの国も大きな変革には、変化に敏感な女性の役割が重要だなとも感じました。

山元賢治

山元賢治

日本IBM、日本オラクルなどを経て、イーエムシージャパン副社長、日本オラクル取締役専務執行役員を歴任。04年、アップルジャパン代表取締役兼米国アップルコンピュータ社バイスプレジデントに就任し、同社退社後の現在は、コミュニカ代表取締役のほか、複数の企業顧問を務めている。

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