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ビックカメラ創業者が会長に復帰の裏事情

ヤマダ会長「家電量販店は3社に集約」家電業界戦国時代に突入

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 ヨドバシの創業者、藤沢昭和氏は9月18日に77歳。後継者は育っていない。藤沢氏がリタイアするのを機に、共同持ち株会社方式でケーズとヨドバシが経営統合するとの観測が強まってきた。ケーズの創業者の加藤修一会長は66歳と経営者として脂が乗った年齢だ。

 花嫁候補の呼び声が高いのは関西を地盤とする上新電機。阪神タイガースの広告スポンサーとして関西での知名度は抜群だ。ビックによるコジマ、ヤマダによるベストと買収が相次ぐと、上新の株価が上昇した。5月25日の安値725円から8月27日の高値920円まで27%上がったのは再編の、もう一人の主役としての期待からだろう。

 上新が花嫁候補として魅力的なのは、ネット通販事業が家電量販店業界でトップを走っていることだ。業界最大の脅威はネット通販である。米国ではネット流通大手、アマゾンが急伸し、上位の家電量販店の破綻につながった。今後は、リアル店舗同士の戦い以上に、ネットとの競争が激しくなる。だから各社ともネット通販に力を入れている。

 ネット通販で出遅れたのはヤマダである。家電の王者も、ことネット通販に関しては弱者でしかない。巻き返しに出たヤマダはグループのネットサービスを統合して、13年3月期のネット関連事業の売り上げを、これまでの約3倍の1000億円に引き上げる計画を打ち出した。

 ネットの強化にはM&Aが有効だ。ヤマダがベストの身売りを受け入れたのは、ベストの通販子会社で、東証マザーズ上場のストリーム(ベストの出資比率は29.3%、2012年1月現在)を傘下に組み入れることができるからだと言われている。これが隠された狙いだった。ヤマダはネット通販事業で強みを持つ上新電機を新たに手に入れることで、家電のネット通販でも王者を目指すものと見られている。

 こうしたライバルの動きを、ビックの創業者の新井氏は座視しているわけにはいかなくなった。会長に復帰して業界再編を陣頭指揮をする。ビックはコジマを合併しても勝ち組の仲間に入ったとはみなされなかった。どうしてもあと一枚、駒が欲しい。有力候補は中部、西日本で高いシェアを持つエディオンだろう。

 ビックとエディオンは07年2月に、09年をメドに経営統合を目指すと発表した。だが、1カ月で統合は白紙撤回された。オーナーだった新井氏は統合に積極的だったが、経営陣が「規模が大きいエディオンに呑み込まれてしまう」と危惧したため破談となった。ビックはコジマを合併したため、規模でエディオンと並んだ。経営統合の環境は整ったといえる。

 ヤマダの山田会長の「3社に集約される」との御宣託に従えば、ヤマダ・ベスト、ビック・コジマ・エディオン連合、ケーズ・ヨドバシの3グループに集約される可能性が高い。

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23:30更新
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