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生産量世界5位!中国の台頭で激変する世界のワイン市場【後編】

コピー品も…激増する中国産流入で、世界中でワインが生産過剰!? 

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 問題は、前編でも述べたように、中国のワイン生産が急激に増加していることだ。もちろん、13億人の巨大な胃袋だから、つくった端から自国で消費してくれれば問題はないが、中国人のワイン通はひたすらボルドーを好み、それも「シャトー・ラフィット」に限るというのだ。

 中国政府は国産の高級ワインをせっせと売り込んでいるようだが、浸透していない。せっかく中国国内でいいワインが生産されても、消費者がボルドー産だけに目を向けていたらどうなるか? 世界のワイン市場は、洪水のように流れ出す中国ワインにより、大混乱に陥る可能性すらある。すでにイタリア、スペイン産の質の向上に加え、アメリカ、オーストラリア、チリ、南アフリカなどの“ニューワールド”のワイン生産国のブランド力も上がってきている。

生産過剰で、世界市場を激変させる中国ワイン

 つまり、フランスに限らず、世界のワイン生産が過剰であることははっきりしている。加えて中国を筆頭に、インドやブラジルなどのさらに新しい地域のワイン生産国の製品があふれ出てくるのだから、マーケット構造の激変は避けられないと見られる。そこに、中国の偽ブランドまでが紛れ込んでくる可能性が高い。

 良貨が悪貨を駆逐するのか、悪貨が良貨を駆逐してしまうのか?

 いずれにしろ、本格輸入が始まった中国ワインの可能性に期待しつつ、一方では目を離せないということになろうか。
(文=清丸恵三郎)

BusinessJournal編集部

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