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プライベートを優先させ、やりたいことは口に出しまくる?

人気ブラック企業アナリストが、ダメ社員を抜け出した方法とは?

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新田 とても単純で、上司に直接、「自分はこんなにがんばっているのに、なぜ評価されないのか」と聞いたのです。すると上司は、

 「お前ががんばっているのはわかっている。でも、それはあくまでお前が考えた基準の『お前なり』のがんばりでしかない。評価されたいなら『会社』の基準に合わせてがんばれ」

と言われました。会社には会社のルールややり方があり、その中で成果や利益を出して初めて評価される、ということに、そこで初めて気付かされました。確かに、それまでの自分は、自分のルールに従ってしか仕事をしていませんでした。

 それ以降は、頻繁に上司に、「部下にどんな行動を期待しているのか?」「会社としては、どんなことを私に期待しているのか?」を聞きながら、方向性をすり合わせながら仕事を進めるようにしました。結果として、自分の評価も上がり、会社にいやすくなりました。

成果を出す人を真似る

――具体的には、どのように仕事のやり方を変えていったのですか?

新田 一番効果があったのは、大きく2つあります。ひとつは、成果を出している社員の真似をしました。優秀な社員が、どういう思考パターンや行動パターンなのかを観察しました。例えば、会議でどういう発言をしているのか、それがどう評価されているのか。そうやって観察していると、成果を出しているデキる社員というのは、私のように「自分がどうこう」ではなく、「チームや我々が」と、主語が「私」ではなく「我々」なのです。つまり視点が高い。また、行動パターンを見ていると、仕事時間を短縮するための行動を意識的にしていました。

――具体的には、どのようなことでしょうか?

新田 簡単にすぐにできることでは、書類を捨てることです。私はどうしても書類をため込んでしまいがちでした。そこで、期限を区切って、「一定期間見なかった書類は、別の場所に移す」というルールにしました。書類をため込んでしまうと、いざ書類が必要なときに探す時間が結構バカにならないんです。これはメールにも同じことがいえます。「今すぐ対応するもの」「後から時間をかけて対応するもの」と分別をして管理するようにします。

――本書には、仕事の効率を上げるために、優先的にプライベートの予定を入れてしまうなど、新田さんが身につけた具体的な習慣もたくさん書かれています。

新田 残業する時間があると思うと、終電の時間がゴールになってしまい、その時間までに終わらせればいいという気持ちになってしまう。そうすると、昼間はやるべきことを怠り、ダラダラ残業することになり効率的ではない。それより、早く帰ると決めてさっさと仕事を終わらせたほうが、自分の時間も増えるし、その時間でほかのことを勉強する時間もつくれます。

 そんな考え方は、ダメ社員の頃は考えられませんでしたが、習慣を変えることにより、有給休暇を取得して、長期海外旅行に行けるようになりました。加えて、仕事面でもトップに食い込むくらいの成果を出せるようになりました。

伸びる社員は人付き合いが悪い?

――このほかにも、本書には一見常識に反するように思われる、「伸びる社員」と「ダメ社員」の習慣が書かれています。例えば、「伸びる社員は人付き合いが悪い」ということですが、逆ではないのですか?

新田 私自身、昔はデキる社員は人付き合いが良いだろうと思い、ビジネスマンが集まる交流会に参加したり、自分で主催もしていました。人脈やネットワークが重要だと意識していました。しかしながら、何年か参加してみた結果、そこから得られるものはあまりないとわかりました。交流会に参加する人たちは、何かチャンスが転がっていないか、つまりギブ・アンド・テイクで言えば、テイクしたいから参加しているのです。

BusinessJournal編集部

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