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中国系ファンドは高値で売り抜けできると大喜び

ついに実力行使 ゴルフ場のPGMがアコーディアに敵対的TOB

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 PGMの神田有宏社長は会見で、勝算について「全くゼロベース。個人株主が増えており、個人投資家がどのように動くかが成功の鍵」との見方を示した。

 個人投資家を引きつけるために高額なTOB価格を提示した。1株8万1000円は、11月15日の終値5万3200円を52%上回る。破格のプレミアム(割増金)が付いた。

 発表翌日の16日の東京株式市場では、アコーディア株式に買いが殺到。終値は1万円高(18.80%高)の6万3200円に急騰した。19日の終値は1万円高の7万3200円。翌20日は1200安の7万2000円で引けた。安値は7万1500円だった。今後は、乱高下を繰り返しながら、TOB価格の8万1000円まで上昇していくとの見方が多い。

 PGM=平和=オリンピア陣営は、アコーディア株式をオリンピアが1.89%、平和の親会社である石原ホールディングス社長の石原昌幸氏が3.09%。信託口を除くと、石原氏が事実上の筆頭株主だ。一連の買収劇の表面には一切出ていないが、平和のオーナーの石原氏が敵対的なTOBの真の主役なのだ。

 下限20.00%までだと、あと15.02%。上限の50.10%に達するには45.12%の株式の応募が必要になる。アコーディアの株主構成を見ると、金融機関による保有がほとんどない。3月末時点での持ち株比率は個人が35.1%、外国法人が23.8%。50%を超える高いプレミアムに魅力を感じる個人投資家がどれだけ現れるかが勝負の分かれ目だ。

 尖閣問題の時にも取り上げたが、中国の国家ファンドといわれている「SSBT・OD05・オムニバス」が、9月末時点でアコーディアの大株主として登場した。四半期報告書によると、OD05は1万9453株(持ち株比率1.8%)を保有し8位の株主に浮上した。

 OD05が保有していたアコーディア株の9月末時点の時価総額は、9.7億円だったが、TOB価格で換算すると15.7億円。中国系ファンドは高値で売り抜けることができ大喜び、と市場の話題をさらっている。中国系ファンドは、はたしてどう動くのか。
(文=編集部)

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