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「ダイヤモンド」vs「東洋経済」! 経済誌双璧比べ読み(11月第5週)

すでに本屋ではない! Amazonで一番売れてるのはお米!?

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 また、取材も足りない。40職種サバイバルマップでは「公認会計士」は急増して職にあぶれる人が出ているために「将来先細り」エリアにあるが、「税理士」は「しばし安泰」と「勝ち残り組」の中間に位置しており将来安泰のように見える。しかし、現実には「公認会計士」は2万人程度だが、「税理士」は7万人で、先に職にあぶれているのは「税理士」のほうなのだ。本来であれば、同位置になければならない。顧問料が月1万円時代になっているこういった厳しい情報が編集部に入っていないようだ。

「肉体的にはどんどん疲弊していくが異業種で通用するスキルがまったくといっていいほど磨けないのだ。『本を読む時間はないし、年々頭を使う機会が減っている。脳が筋肉になっていくようだ』と打ち明けたのは30代の毎日新聞記者」という紹介が書かれているのは「マスコミ(記者)」の紹介ページだ。「今後、深い分析記事や独自視点の記事が書けない記者は真っ先に淘汰されることになるだろう」とも書いているのだが、今回の特集自体が、最近のヒットとなったライバル誌「週刊東洋経済 8/27号」の特集『10年後に食える仕事食えない仕事』(今年に入って書籍化もされた)の二番煎じ感がただよう特集だ。「マスコミ(記者)」の紹介ページで自分たちの本音が思わず、吐露したのかもしれないが、まずは、自らの独自視点を磨くことが必要ではないだろうか。

●法人税逃れ企業アマゾンジャパンに迫れたか!?

「週刊東洋経済 12/1号」の特集は『新流通モンスター アマゾン』だ。

 11月19日、とうとう日本でもAmazonの電子書籍専用端末「Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」がネット上で発売された。価格は7980円と原価トントンの安さで5万点の中から作品が購入できる。今予約しても、13年の年明けにならないと手に入らないほどの人気ぶり。そのAmazonの全貌に迫った企画だ。

「Amazon、Apple、Googleに日本の産業界が支配されちゃったら嫌でしょ?」と冗談交じりに漏らすのは、講談社の野間省伸社長。出版業界への影響は大きい。すでにAmazonは日本最大の書店になっている。売上高ランキングでは、3位・TSUTAYA BOOKS・1047億円、2位・紀伊國屋書店・1098億円、1位・Amazon・1920億円と、なんと業界最大手の紀伊國屋書店の2倍の規模なのだ。Amazonが電子書籍の大安売りを始めたら、紙の本が激減しかねない……出版業界はAmazonを中心にサバイバルが繰り広げられている。  

 本のネット通販から始まったAmazonだが、今や日用品や家電、ファッションなど次々と品目を拡大。重くて運ぶのが面倒な米やペットボトルを定期便で買う主婦も多い。扱う商品は国内だけで5000万種類を超えるほどだ。

 しかし、品揃えだけではない。価格が実店舗より安いのは当たり前。配送無料や当日配送も先駆けて取り入れる、顧客主義も貫いている。Amazonのサイトには、世界で3.6億人以上のユーザーが、最低月1度は訪問。日本でも4800万人が訪れている。実は、本以外の売上がすでに6割。2011年の売上高481億ドルのうち、書籍、CD、DVDの売上は178億ドル(37%)だが、家電、日用品など287億ドル(59.7%)になっているのだ。

 米国発の巨大企業の参入に出版業界だけではなく、既存業界の反発も大きい。たとえば、Kindleについては家電量販店でも売り出すはずだったが、ヤマダ電機などが販売を拒否している。店頭で商品をチェックし、ネットで買う消費者が増え、実店舗はショールームと化している現実があるからだ。家電業界の警戒心がAmazon外しにつながっている。

『週刊 東洋経済 2012年 12/1号』 不敵な笑み。 amazon_associate_logo.jpg
『週刊 ダイヤモンド 2012年 12/1号』 ヤル気無いくらいのが、斜め読みできるかも。 amazon_associate_logo.jpg

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