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「肥満」診療には保険が適用可能

デブは立派な病気!? 専門医が語るメタボの処方箋

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メタボ
食生活を変えるだけでも違うというけど……。
(「Thinkstock」より)
 みなさん、はじめまして。

 私は高血圧、糖尿病などの生活習慣病、内分泌代謝疾患の専門医、中所英樹(ちゅうしょ・ひでき)と申します。現在は、大阪のなかがわ中之島クリニックなどにて、日々多くの生活習慣病の患者さんと接しております。

 このたび、原稿掲載の場をいただくことになり、肥満や生活習慣病などに対処するコツやテクニック、最新の治療法などを紹介させていただこうと思っております。

 さて、今回は、肥満の話をしようかと思います。

 このところ、患者さんを診察していて感じるのは、若い人(特に男性)の肥満が増えてきたな、ということです。健康診断で肥満や生活習慣病を指摘されながら、自覚症状が乏しいため、診療を受けずに放置し、病態が進行して初めて来院される方もまだまだいらっしゃる、ということです。

 みなさんの中でも、健康診断の結果で、肥満などの項目にチェックがついている人は多数いらっしゃると思いますが、どのように対処されておられますか?

●肥満症は立派な病気

 肥満とは、体の脂肪が多すぎる状態のこと。肥満の判定は、身長と体重から計算されるBMI(Body Mass Index/BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗)という数値で、その人の肥満度をある程度見ることができます。

 日本肥満学会では、成人でBMI25以上だと肥満としています。世界的には、BMI30以上が肥満になります。平成22年の厚生労働省の国民健康・栄養調査結果によると、BMI25以上の肥満の割合は、男性30.4%、女性21.1%になっています。男性はここ30年で倍増、女性は横ばいです。やはり結構多いですね。

 肥満の原因はなんでしょうか。実は、食べ過ぎや運動不足による単純性肥満が95%とほとんどで、残りの5%は、症候性肥満(二次性肥満)といって、代謝異常やホルモン異常など、ある特定の病気が原因となって、その結果、肥満になっている状態です。具体的には、視床下部性肥満(摂食中枢の先天的異常で過食になる)、クッシング症候群(副腎皮質ホルモン過剰状態)、薬剤性肥満(ステロイド剤など)などが挙げられます。

 これらの症候性肥満についてはまた回を改めて説明いたしますので、まずは普通の肥満とメタボリックシンドロームについて言及しておきましょう。

 多くの人がちょっと気にする程度だったり、最近だと、やせているよりも“ちょい太”の方が長生きする、という報告もあって、放っておいてもいいよ、と思っておられるかもしれません。

 確かに、内科的な病気(糖尿病・高血圧・脂質異常症・痛風・睡眠時無呼吸症候群など)や、骨・関節疾患(膝・腰などの痛み)、産婦人科疾患(月経異常など)、精神的疾患(過食症など)がない場合は、やせているよりは“ちょい太”の方が、長生きすることは十分考えられると思います。

BusinessJournal編集部

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