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長時間労働、現在の3K労働といわれるIT業界だが…

IT業界を去る人々の“意外な”理由と転職の現実とは?

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 では、これからIT業界を脱出しようとしている人は、どのように転職活動を進めていけばよいのだろうか?

 まず、ブラック企業に就職してしまわないようにすること。「未経験歓迎」「幹部候補」といったキーワードはもちろん、変なカタカナ語の職種も、飛び込みリフォーム営業だったり、詐欺まがいの投資勧誘だったりするケースが多い。

 次に、自分のやりたいことをしっかりと決めること。せっかく、IT業界から脱出しても、業界出身者というだけで、社内システムの面倒を見させられたり、パソコンの便利屋さんになってしまっては意味がない。Y氏の場合は、「自社サービスのビジネスをしている会社」という曖昧なイメージで会社を探していたが、もっと踏み込んで、「広告制作のディレクションがしたい」「Webメディアで記事を書きたい」など、具体的にやりたい仕事のビジョンを描いておかないと、すぐにやり慣れたITの仕事に回されるだろう。

 そして最後に、安定した収益を出している会社を選ぶこと。多くのネット系企業のように、現在儲かっていても、技術が陳腐化した数年後には収益が出なくなる恐れがある企業や、SIerのような自社サービスを持たない企業は、その企業にしかない技術を売り物にしていないとオススメできない。

 IT業界での仕事は、毎日決まった時間に業務を行うのではなく、まとまった仕事を決められた期限までに遂行することのほうが多いので、出社時間や休日を柔軟に調整できるのが魅力である。しかし、Y氏のように、仕事をする環境に不満を覚えたり、残業の多さに耐えかねて、去っていく人が多いのも事実である。

 今回のインタビューを通じて、IT業界から去っていく人の動機や、転職で押さえるべきポイントなどが、少しでも伝われば幸いである。
(文=久我吉史)

BusinessJournal編集部

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