セブン＆アイの苦悩…PB、四国進出で好調のセブンイレブン、低迷で正社員半減のヨーカドー

　セブン＆アイホールディングス・鈴木敏文会長にインタビューを行った本記事。一問一答形式で、同社が抱える課題について会長自らがコメントしている。

　新政権になっても、景気の上で変化は薄い。しかし、この状況でも、鈴木会長は「仕掛けをすれば消費は掘り起こせる」と自信をみせる。現在の5000億円の売上を誇る好調のPBブランド「セブンプレミアム」を、2015年度には1兆円にまで拡大させる目標だ。

　また、本記事でも特に気になるのが、昨年発表されたイトーヨーカドーの「正社員半減」に対するコメント。これについて、鈴木会長は「接客のプロを固定したいが、それはパートで十分。単なる人減らしではない」と力説。確かにほとんどの商品がセルフサービスによって購入されるスーパーで、懇切丁寧な接客を重要視する消費者は少ない。しかし、「人件費削減」という本音が見えるこの施策には、反発の声も根強いことも忘れてはならない。
（文＝萩原雄太／かもめマシーン）