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社長就任の経緯と秋葉原の変遷について

超人気アイドルメイドが社長に就任?! 老舗メイドカフェが生き残れた理由とは?

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思い切りキュートなhitomi社長これぞ萌え!!
ーー近年の秋葉原は、歩行者天国での過激な路上パフォーマンスが社会問題となり禁止になったり、凄惨な通り魔事件が起きたりと、悪い意味で注目を浴びる場所でした。その影響で、歩行者天国は一時期中断されました。その一方で駅周辺が洗練され、観光地化が進み、外国人も多く訪れるような場所となりましたが、実際に変化などを肌で感じることはありますか?

hitomi  『電車男』のブームをピークに、通り魔事件や震災などもあって、秋葉原に対する国内での注目度は下がっていたかなと感じます。ご帰宅(=来店)されるご主人さまの人数にも、影響は出ていました。でもご帰宅される人数は徐々に回復傾向にあります。それは、秋葉原独特の文化が広く認知されてきて、アニメなどのサブカルが見直されたこともあって、秋葉原の文化が一つのファッションみたいになってきたからじゃないかって思います。

 また、メイド自体が、すごく一般化したんだと思います。というのも、前はメイド服を着てアキバを移動するだけでも人だかりができたんですが、今はそんなこともありません。メイドになりたいという子たちの考え方も、前とはずいぶん違うと思います。前はコスプレ好きだったり、アニメや漫画好きのオタク気質のある子だったり、ちょっと変わった子が多かったんですよ。もちろん今もその傾向はあるんですが、今はアイドルや、メイドの制服を着ることに憧れて応募してきてくれる子がすごく増えました。私たちそのものに憧れて応募してきてくれる子もいるんです。

 ただ、応募してくる子に限らず、秋葉原に女の子の姿がとても多くなりましたね。これはAKB48なんかのアイドルブームの影響も大きいんじゃないでしょうか。秋葉原がアイドル好きな子たち、アイドルに憧れる子たちが訪れる街にもなったんだなって思うんです。ご帰宅されるご主人さまとお嬢さまの比率も、今じゃ6:4くらいで、お嬢さまが増えてきているんです。

ーーhitomiさんも、アニメとかオタク文化が好きなんですか?

hitomi  メイドになりたての頃は、あんまり詳しくなかったですね。でも応募する際に好きなアニメとか履歴書に書いた方がいいのかなって思ったので、『サザエさん』って書いて提出したんです。今じゃネタです(笑)

●テーマパークとしての、@ほぉ~むカフェ

ーー一時期のブームに乗じて、たくさんのメイド関連の店が生まれましたが、その多くが姿を消していきました。@ほぉ~むカフェが生き残ることができた要因は、なんだと思いますか?

hitomi  確かにメイドカフェは一時期よりも減りましたが、秋葉原には今でも「メイド」という言葉がつくお店が100店舗くらいあるみたいで、そのうちメイドカフェは60店舗もあるそうです。そんな中で、@ほぉ~むがやってこられたのは、ブランド力が大きいんじゃないかと思います。

 私たちは@ほぉ~むカフェを、メイドカフェである以上に、一つのテーマパークと考えているんですよ。ディズニーランドが夢と魔法の国なように、@ほぉ~むも特別な空間なんです。例えば、あるご主人さまが初めてのご帰宅をされたとします。初ご帰宅なら、私たちはもちろん初対面です。でも私たちはご主人さまに仕えるメイドである以上、ご主人さまのことはなんでも知っているような仲でなくてはいけませんよね? だから私たちはそのようにお迎えするんです。ご帰宅された以上、ここはテーマパークなので「仕事が大変だぁー」とか、三次元的なこと(※編注:現実に戻るようなこと)も言いません。こういった設定を提供するのがとても大切で、普段ではできないこと、体験しないことを@ほぉ~むカフェで楽しんでもらいたいんです。
 
 お茶を飲むだけだったり、普通に女の子とおしゃべりがしたいだけなら、@ほぉ~むである必要はありません。私たちは、お金と時間を費やしてご帰宅していただけるご主人さまに対して、最高の時間をプレゼントするためのお給仕をしているんです。

ーー「愛込め」(※編注:注文メニューを給仕する際、メニューに対して愛情の魔法をかけるという独特のパフォーマンス)も、最高の時間をプレゼントする一つの方法なのですか?

hitomi  はい! 最初は一緒に「萌え萌え~♪」なんてやるのは恥ずかしいと思われるご主人さまもいらっしゃるんですが、一緒にやってもらいます。チェキ撮影(※編注:お気に入りのメイドとツーショットで写真撮影すること)の際は、ご主人さまに猫耳を着けてもらったりもします。これは着けたらかわいいからっていうのもあるけど、それ以上に、ご主人さまのためを思って勧めてるんです。そうした方が絶対に思い出に残りますし、結果的に楽しんでもらえます。

「愛込め」って、最初はお店になかったんですよ。実はこれ、私が考えたものなんです。大阪に修学旅行に行った際、飲食店のおばちゃんが料理を出してくれる際に「愛情込もってるからね!」って言ってくれたのがとても印象に残ってて、その後メイドを始めて、ご主人さまにどうすればもっと楽しんでもらえるかを考えたとき、大阪でのことを思い出して自分なりの表現にしてお店でやったのが始まりなんです。

●今後の経営について

ーー秋葉原だけで60店舗近くメイドカフェがあるとのことですが、ほかの店とのつながりなどはあったりするのですか?

hitomi  お店単位で考えると、それほどつながりはありません。@ほぉ~むカフェを、メイドカフェ業界の中だけで完結させたくないんです。

ーー秋葉原では、道端でビラ配りをするメイドさんの姿が名物みたいになっていますよね。@ほぉ~むカフェではやっていないようですが、何か理由はあるのですか?

hitomi  メイドの格好をした娘のビラ配りは、確かにアキバの象徴のようにもなっているんですが、@ほぉ~むカフェではオープン以来一度もビラ配りをしたことがないんですよ。これは経営理念でもあるんです。ビラ配りをしてしまうと、どうしてもメイドカフェに対して水商売のキャッチ的なイメージを持たれてしまったり、ビラそのものがすぐに捨てられてゴミになって、街の美化に影響が出てしまったりします。メイドカフェが一般化してきたとはいえ、まだまだ業界に対して悪い印象を持たれている方は多いので、イメージダウンにつながってしまうようなことは行いません。

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