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MKタクシー、低運賃の秘訣はブラック体質?経費全額ドライバー持ち、過酷研修?

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・累進歩合制の給与体系により、京都府所在企業の中で、社員が極めて長時間の労働を強いられている実態がある。

・車両の「リース制」と名乗るシステムにより、実質的な「名義貸し」状態になっている。

 本来、事業を行う上で発生する損失等のリスクは会社側が負うべきなのに対し、MKのシステムではリスクを運転手が負担することになってしまうのだ。

 実際、同社運転手が負担する固定経費の中には、車両費や社会保険の事業主負担分、車両保険費が含まれている。さらに変動経費には、燃料費、修理部品費、制服費、メーター費、シートカバー費まで含まれている。実質的に、タクシー事業に必要な経費は、すべて運転手が負担するという仕組みになってしまっている。

 同社において「増車」と「低運賃」が両立できているのは、ひとえにこの「累進歩合給」と「事実上のリース制」による。収益が減るリスクは運転者に負わせ、運賃値下げもしくは増車によって一台当たりの営業収入が減っても、台数を増やすことで経営側は売上を維持ないしは増加させることができる仕組みになっているのだ。

 同社は求人広告においては、

「基礎研修中約2週間は日給8,000円」
「基礎研修後3カ月間は最低保証給制、最低保証給30万円/月(3カ月間)」

と明記している。確かにその数字は嘘ではないが、3カ月終了後は歩合給制に移行し、必要経費などがどんどん差し引かれてしまう。場合によっては天引き分ですべての給与がなくなってしまい、「給与0」になってしまうという事例も発生したくらいだ。

 つまり違法、もしくはグレーゾーンな方法により、従業員に迷惑をかけているという、私のブラック認定基準に当てはまってしまう……。残念だが、この事実についてはフォローできない。同社はこのような搾取的仕組みで利益を出し、増車と低運賃を実現してきたのである。

 京都のMKの場合、他の一般タクシー会社の運賃が初乗り640円のところ、580円である(小型車の場合)。しかも呼んで停車すると、運転手さんが中から飛び出してきてドアを手で開けてくれる。降りるときも同じである。目的地を告げると「どの道を通りましょうか」と確認してくれる。ここまで徹底しているところはあまりない。

●厳しい研修で、できない人を振り分ける

 MKの研修では、ベテラン乗務員でさえ、車のブレーキの踏み方から、荷物のトランクへの運び方、お客様の乗車のさせ方など、もう何年もやっている基本を繰り返しチェックされ、指導される。同じ動作の繰り返しだ。かなり厳しい研修といえよう。また同社は、自分たちの会社をタクシー会社だと考えておらず、「一流のサービスを提供するサービス会社」と定義している。経営陣への過去のインタビュー記事などでは、次のような発言が見られる。
 
「ありがとうございます。という言葉を言わないのは、社員側に問題があるわけではなく、経営側に問題がある。それは本人が悪いというより、それを教育しない管理側に問題がある」

「クレームに対しては管理者側がその引き起こした社員と一緒になって、一緒の血を、汗を流すというスタンスでないと、いくら表面だけ取り繕ってもダメだ」

「当社では最初の時点で、できる人とできない人をはっきりと分ける。できる人だけが次のステップに進めるようにし、自ら学んで進むという意識を身につけてもらう。なぜなら、歩合制だから。売上目標の設定であるとか、体調管理などのコントロールやマネジメントは、すべて自分でやらなければいけない」

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