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ソニー・アリコの保険をゴリ押し 急増する来店型保険ショップの実態

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 これまでも、保険を売ることが目的の乗り合い代理店が中立であることは難しく、手数料が多かったり、ノルマが設定されたりしている商品を顧客に勧めている可能性があると指摘されてきたが、独立系保険コンサルタントの後藤亨氏は「(来店型保険ショップのスタッフは)1家族あたり、1カ月に5万円の保険料を支払うように提案すること――ある来店型保険ショップでは日頃からこうした指導が行なわれている」と指摘する。

 もっとも、こうした手数料で儲ける手口は来店型の保険ショップだけではない。銀行もFP(ファイナンシャルプランナー)も同様だ。「無料」で資産運用や年金関連のセミナーを開催し、相談に乗り、自らが代理店となっている保険会社の商品を「イチ推し」するビジネスモデルだ。こういったサービスが「無料」なのは保険会社から手数料が出るためだ。

 一方、おトクな保険は積極的にセールスされずに、保険会社の社員がこっそり入ってしまう。

「あんなに良い保険はいまだかつて見たことがない」と業界で言われているのが、プルデンシャル生命保険の「米国ドル建リタイアメント・インカム」という商品だ。この保険は養老保険に終身年金を組み込んだような複雑な商品で月額2万~3万円の保険料を65歳まで振り込めば、その後、終身で年金として受け取ることができる。20年後に一括して受け取る返戻率は最大で160%近くで、これほど高い返戻率は他社にないと、関係者は舌を巻き、この保険にプルデンシャル生命の実に9割の社員が加入しているといわれている。ただし、一般人には難解な設計で当然ながら為替リスクを受けるため、十分な検討が必要だ。  

 また「各社の医療保険のいいとこ取りをしたような商品。利益を出そうとすれば、ここまでの保障を付けるのは難しいのではないか」と関係者が語るのは、ライフネット生命保険の定期療養保険「じぶんへの保険プラス」だ。がんと診断されれば、一時金100万円が受け取れる。その後も、治療を継続すれば1年ごとに毎年100万円が支払われる。また、治療を目的とした1泊以上の入院費用のうち、自己負担相当分が支給されるという商品だ(記事『保険会社の社員がこっそり入る “超”お得な保険を大公開!』)。

 保険会社から勧められるがまま加入するのではなく、自分で見きわめる必要がありそうだ。
(文=松井克明/CFP)

『週刊 ダイヤモンド 2013年 3/9号』 ただより高いものはない。 amazon_associate_logo.jpg

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