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松江哲明の経済ドキュメンタリー・サブカル・ウォッチ!【第19夜】

事故で記憶をなくしたアーティストが過去と引き換えにたどり着いた真理

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 しかし彼女は「ただ絵を埋めるだけ」と、そっけない答えだった。彼が「描く手段にすぎないのですね」と確認しても「そう」と。

 理由を探しても意味はない。描きたいと思うなら、それが答え。あまりにシンプルな回答だが、オーストラリアの大地で交わされる会話を聞いていると、不思議と納得させられてしまう。そういえば僕もGOMAさんを撮りたいと思ったのは圧倒的な音楽をライブで聞き、音楽を浴びたからだ。いろんな人に「なぜ3Dで(映画を)?」と問われることも多く、回数を繰り返すうちになんとなくそれらしい答えをしてしまうが、「思いついてしまったから」としかいいようのない気持ちもある。

 地べたに座り「その気持ちが答えなんです」と言い切るアーティストの表情から、GOMAさんが力を得たように、僕もそんな気持ちになれた。それはこの番組の制作者たちも同じだろう。シンプルに勝るモノはないのだ。GOMAさんを撮ると、そんなことに気づかされる。きっと視聴者にも伝わったはずだ。
(文=松江哲明/映画監督)

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