マイクロソフトから大塚製薬までもが乗っかる　TEDっていったいなに？　TEDxTokyoに直撃！

　現在、TEDの活動を見ると、社会にある変化が起こっているように思える。それは、お金ではなく、アイディアが世の中を動かす主体になっていくということ。言い換えれば、アイディアを中心に、企業、人が集まり、そのコミュニケーションの輪が広がっているのではないかという感覚だ。

「余談ですが、去年TEDxを支えるオルガナイザーたちが、ドーハでホテルを貸し切ってミーティングを開催しました。なんでも、王様が足代からなにからすべて援助したそうです。きっと、“アイディア”を生む環境というのは、世界中どこでも必要とされているのでしょう。TEDxはその一連のプロセスを具体するノウハウを持っています。これからも、世界にどんどん拡散していくと思います。わたしたちTEDxTokyoのスタッフたちも、“日本から世界”へというモチベーションを持って、日本のアイディアを世界に拡散していきたいと思っています」（同上）

　もちろん、アイディア段階から何かしらの成功を導き出すためには、決断や合意、忍耐などさまざまな“生みの苦しみ”も必要になってくる。

　今後、TEDが社会にどのようにコミットしていくのか、注意深く見守りたい。
（取材、文＝河 鐘基）