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株式市場活況の裏で、“今買い時”今後上昇期待高&出遅れ安値の厳選10銘柄

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(5)不二サッシ(5940)

 アルミサッシの中堅。「会社四季報」には「復配の前提となる優先株60億円処理が次期中計の最大課題」と出ています。中期経営計画最終年度を迎えた14年3月期ではなく、次の中期経営計画時に復配と見ているようです。3月末の利益剰余金は65億3000万円まで膨らみ、14年3月期の連結純利益は21億円と積み増す見通しにありますから、今期復配の期待も出てきてもおかしくないと見ています。実際、13年3月期の決算短信では「復配の実現に向けて最大限の努力を続けてまいる所存であります」と出ています。07年の高値は264円(5月21日引値161円)でした。

(6)明星電気(6709)

 防災、気象、宇宙関連システム企業。筆者もサニックスと同じように長く追って来た銘柄。でも、これも先ほど触れた昭和電線とともに、なかなか大きく離陸してくれない。それでもいよいよチャンスの足音が聞こえつつあります。12年3月期には21年ぶりに復配、12年にはIHIの子会社になりました。

 14年3月期の連結営業利益は5億円(前期比5.5倍)と大幅な増益予想もポイントですが、それ以上に評価したいのが、2月4日に発表した中期事業計画のなかに「15年度までに東証1部指定替えを実現」(現在、同社は2部市場)と出ていること。「1部に行く」という意思表明は、将来に自信を持っている証明でしょう。07年の高値は192円(5月21日引値103円)でした。

(7)FDK(6955)

 
 電池メーカー。09年に債務超過で1部市場から2部市場に指定替えされましたが、14年3月期の連結営業損益は22億円(前期5億2600万円の赤字)の見通し。いずれ1部市場復帰も見えてくると予想されます。07年の高値は218円(5月21日引値115円)でした。

(8)日本インター(6974)

 電子部品メーカー。パワー半導体は既存の制御機器に比べ、電力ロスが少なく、周辺機器を含めた世界市場規模は30年に現在の3倍の25兆円程度に広がると予測されていますが、同社は今後のパワー半導体の主流となると見られているGaN(窒化ガリウム)パワーデバイスのリーディングカンパニーの米トランスフォーム社と業務提携し、4月1日付でGaNデバイスの受託生産の子会社を設立しました。

 会社のリリースを読みますと、「新会社のつくば事業所はGaNウエハ量産の魁となるばかりではなく、同製品世界初の量産製造拠点となる」と出ています。14年3月期の連結営業利益は12億円(前期比2.7倍)の見通し。07年の高値は不明ですが、チャートを見ると700円台(5月21日引値217円)でした。

(9)兼松(8020)

 食料、電子・デバイス、車両・航空、鉄鋼・素材・プラントの4部門からなる商社。
13年3月期は経営計画の最終年度に当たることもあり、復配の期待が高かったものの、単体の利益水準が低いとして見送りました。このため株価は大きく売られました。

 14年3月期の復配については「配当金額は未定」としていますから、今期末には復配に踏み切ることは確かでしょう。13年3月期の決算短信を読んでも「次期(今期)の配当につきましては、継続的かつ安定的な適正配当の実施を基本方針として、速やかに実現して参ります」と出ています。5月15日には16年3月期の連結経常利益200億円(今期170億円)、純利益100億円(同60億円)を目指す新たな中期経営計画を発表しました。なお、07年の高値は285円でした(5月21日引値135円)。

(10)極東貿易(8093)

BusinessJournal編集部

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