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山岸舞彩騒動は氷山の一角?テレビ各局セクハラ事情…人気アナ、フリー転身の一因か

山岸舞彩騒動は氷山の一角?テレビ各局セクハラ事情…人気アナ、フリー転身の一因かの画像1『山岸舞彩 2013カレンダー』(トライエックス)
 テレビ番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のキャスターを務めるフリーアナウンサー・山岸舞彩が、同番組プロデューサーからセクハラ被害を受けていたとの一部報道について、6月3日、都内のイベントに出演した山岸は「私自身、セクハラを受けたという認識がなかった」と否定し、話題を呼んでいる。

 報道によれば、山岸にセクハラ行為をしたとされる番組プロデューサーは、打ち合わせとの名目で山岸の楽屋に長時間居座るなどしたほか、2人きりでの反省会にしつこく誘い、山岸は関係者に相談をしていたという。そして5月、この行為が局内で問題視され、6月1日付で報道局勤務のままプロデューサー職を解かれたという。

 この報道を受け、前出のイベントに出演した山岸はセクハラ被害を否定した上で、「不本意です。日本テレビや『NEWS ZERO』の方も、私の話を真摯に聞いてくれて、その対応に感謝しています」と語るほか、「すべてをお話しする立場ではないので」と詳細のコメントは避けた。

 本件については、山岸自身が番組スタッフに相談をしていたことは認めているものの、セクハラであったとの報道は否定しているため、その真偽は定かではない。だが、テレビ局内における女子アナへのセクハラに関しては、キー局の男性アナが系列局の女子アナの体に触れ降格処分を受けた事件などが過去にも散見されるが、各局のセクハラ・パワハラの実態はどうなっているのだろうか?

 まず、今回山岸へのセクハラ報道の舞台となった日本テレビ社員は、次のように語る。

「ウチの場合、ここ数年で人気のあった夏目三久、西尾由佳理、宮崎宣子、羽鳥慎一らが立て続けにフリーに転身し、アナウンサーの人材流出は深刻です。また、実質的な賃金カットに加え、基本的にシフト制のアナウンサーは実はあまり残業がないため、平日夕方の『news every.』を担当している小熊美香アナのように、平日日中メインのアナウンサーは、休日手当や残業手当という“うまみ”がない。よって、残業の多い一般社員より収入が低いアナウンサーも多いですし、基本的にアナウンサーの衣装は自前で、もちろんお肌のメンテナンスなどで出費もかさむため、まったく貯金が貯まらず不満を抱えるアナウンサーも多いと聞きます」

 同社員によれば、これにセクハラが加われば、さらに人材流出に拍車がかかるため、社内の監視の目も年々強くなっており、少なくとも局アナへのセクハラはほとんどないのではというが、「山岸さんはフリーだったこともあり、加害者とみられるプロデューサーも気が緩んだのではないでしょうか」と分析する。

 次に、昨年末に人気アナだった青木裕子が退社したほか、絶えずフリー転向が囁かれる田中みな実が所属するTBSを見てみよう。

「ウチの場合は、セクハラよりパワハラまがいの行為がアナウンス部で横行しているとよく聞きます。青木さんなんて、退社後に出演した日本テレビの『しゃべくり007』で、TBS時代のある日、収録を終えて自席のあるフロアに戻ったら、ホワイトボードにベテランアナウンサーから青木宛の“ダメ出し”が事細かに書かれたメモが貼られていたエピソードなどを赤裸々に語り、司会の上田(晋也/くりぃむしちゅー)から『青木さん、ぶっちゃけすぎ……』と引かれていたくらいですから。ほかにも、特に若手女子アナが同性の先輩アナからイジメまがいの仕打ちを受けて悩んでいるという話は、よく耳に入ってきます」(TBS社員)

 また、昨年度視聴率ランキングで3位に落ちたフジテレビについても、「週刊ポスト」(小学館/6月21日号)が、「公然とセクハラしてるようなもんですよ」という番組関係者の声に加え、同社ディレクターの次のような証言を紹介している。

「ウチの局の35歳以下の女子アナで、“コスプレ未経験者”はまずいない。メイド服、セーラー服、体操着……。みんな何かしらやっていますね。制作の連中の中には、“あの女子アナの◯◯姿が見たいから”という理由で、企画を考えているヤツもいる」

 確かに同局の番組では、若い女子アナが看護士姿や、極端に短いスカート、体のラインを強調するスーツをまとう姿が頻繁に登場する。

 以上のような状況が生まれる背景について、「週刊ポスト」はフジテレビ関係者の「視聴率が取れるテレビマンは何をやっても許されるという空気が蔓延している」との声を紹介するほか、いったん処分を受けた加害者がのちに出世するなどの“身内への甘さ”を指摘している。実際に系列局アナにセクハラをしたとして降格処分を受けたキー局アナも、のちにコンテンツ事業局部長就任しているという。

 相次ぐ人気女子アナのフリー転向の背景には、セクハラ、パワハラへの認識が甘いテレビ局の体質もあるのかもしれない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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