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ブラック企業アナリスト・新田龍「あの企業の裏側」第10回

楽天FBファン数100万人突破、規約違反の疑いでFB社が調査へ…無関係のアプリ経由か

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 楽天は、今後さらに「BBQ診断」など追加で診断系アプリをリリースする構えを見せている。「楽天からリリースしているアプリに『いいね!』を押してファンが増えるのだから、別に問題ないのではないか?」と考える方もおられるかもしれないが、実はFacebookでは、Facebookページを利用したプロモーション手法に関して厳しいガイドラインを設けており、この「脳性格診断テスト」のように、楽天の事業そのものにまったく関係のないアプリ経由で、本業のFacebookページへの「いいね!」を獲得するのは規約に抵触する可能性が高い。

 Facebook Japan関係者に確認したところ、この診断アプリ経由で獲得した「いいね!」を削除する意向であり、週明けにも米Facebookと協議に入る予定とのことであった。

 私個人としては、楽天という会社のスピード感や、高いハードルを設定して常に超えていこうとするマインドには共感を持って見ている。しかし、創業期の未熟な段階ならまだしも(もちろん違法行為はどの段階でもよくないが)、大企業となったいまだに、このように遵法意識が薄く、詰めが甘いところは企業としての脆さを感じる。

 同社では最近も、「ストーカー目的で現役男性社員が元同僚の女性社員を提訴」(裁判沙汰にすれば、女性が転居した後でも、現住所など個人情報が明らかになるため)という事件が明らかになったばかり。このような事件が表沙汰になる時点で、まだまだ管理体制が不十分であることが見て取れる。これではブラックと呼ばれても致し方ないだろう。

 本件については、文書で楽天側に事実確認のための照会を行っているが、現時点で同社からの返答は得られていない。また動きがあり次第、追信していく予定だ。
(文=新田 龍/株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト)

新田 龍(にった・りょう):株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト。
早稲田大学卒業後、「ブラック企業ランキング」ワースト企業2社で事業企画、人事戦略、採用コンサルティング、キャリア支援に従事。現在はブラック企業や労働問題に関するコメンテーター、講演、執筆を展開。首都圏各大学でもキャリア正課講座を担当。

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