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牛窪恵の女ゴコロがブームを創る! 第13回「変わり種アイス」

変わり種アイス、ヒット続出のワケ インコ風味に給食…カギはB級・高級・懐かしさ?

文=牛窪恵

 「牛窪さん、これ一回食べてみてくださいよ~」
 福岡出身のB子さん(30代)に薦められたのが、ロイヤルグループ・ロイヤル食品(福岡県朝倉市)の「給食でおなじみの ムース」。

変わり種アイス、ヒット続出のワケ インコ風味に給食…カギはB級・高級・懐かしさ?の画像4(九州出身女子を中心に話題を呼ぶ「給食でおなじみの ムース」ロイヤル食品

 B子さんいわく、
「アイスらしからぬ、もちもちぷるぷるした独特の食感が、ツイッターやLINEで話題」
だという。

 実はタイトルのとおり、福岡の小学校の多くでは、この風変わりなアイスが、給食に出されることも多かったそう。

 今年3月から、全国のセブン‐イレブンでも買えるようになると、B子さんのような九州出身の女子の間で、
「懐かしくて、クセになる~」
「よくぞ出してくれた(泣)」
などと話題になり、たちまちブームが全国に波及した。

 食べてみると、味は練乳風の濃いめのミルク味。
また、確かにミルクプリンやババロアのような、かつてないぷるぷるの食感で、
「なんだろう?この感じ」
 と、ひと口食べるごとにワクワクする。

 正直言って、味は「すごく美味しい」というほどでもないのだが、
◆初めて、だけどどこか懐かしい風味
◆表現しづらい、ナゾの食感
が、女子の心をくすぐる。

 SNSで拡散しやすい構図も見えてくる。

 まず「懐かしい!」と共感した女子が食べて評価し、「本当に?」と疑問を抱いた女子が試してみる。

 するとそこから、「良かった」「意外だった」といったクチコミが、徐々に倍々ゲームで拡がっていくのだ。

 これは高級グルメには見られない、いわゆる「B級グルメ」感覚ならでは、だろう。

牛窪恵

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)、『キャスト』(朝日放送系列)、『あさナビ』(テレビ朝日系列)などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま(マーケット)」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』(扶桑社)。

インフィニティ

牛窪恵【公式ブログ】

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