山本 6年以内に政権交代を狙いたいです(笑)。別に僕は中心になりたいわけじゃないです。別の人でもいい。ただ、切り捨てられる社会を変えるには、それしかないんですね、じゃないと日本は終わっちゃいますよ。TPPにも入るっていうし、原発も続けるでしょ。日本全国棄民政策が進められてる。その問題に対して、切り捨てられる側は考えるひまも与えられないような劣悪な労働環境にいる。そこが、一番の問題。それらを変えていかなきゃ。

–電力会社などの大手スポンサーの権益に関わる可能性もあるので、キー局は山本さんの発言は扱いづらいといわれてますが、生放送では「ここまで言うと次に呼ばれなくなるから、発言を抑えよう」といった意識はしてますか?

山本 衆院選で落選した時は、生放送に出られる機会はその中継しかないから、言いたいことをすべて言おうとしました。案の定、その後の出演依頼はなく、収録でも難しいと言われました。今回は当選したので、これからも生放送も含めいろんな取材がくるでしょうから、言いたいことを言わせてもらおうと思ってます。何が言えて何が言えないか、はっきりガイドラインが決まっていればいいんですが、どこの局の人も「スポンサーへの気遣いはいらないですよ」って言うんです。

●ヤンチャはしてても、暴行などあり得ない!

–「週刊新潮」が報じた16年前の暴行について、会見ではっきり否定していましたが、このタイミングで記事が出た背景には、何かの勢力の動きがあると思いますか?

山本 権力側から危険視されてるということでしょうね。僕の主張が原発反対だけだったらなんてことないんでしょうけど、TPPにも憲法問題にも関わっていて、この国の未来に不安を持つ人たちのすべての運動をつなげて、まだ気づいていない人たちの意識を起こそうとしていることが一番怖いんでしょうね。今回の選挙で大手マスコミに出なくても、既存の政党じゃなくても、市民の力でだけで一議席獲れたことは“メンドクサイこと”なのだと思います。これだけ早い時期に潰しが入るというのはそういうこと。いろんな噂がありますよ。山本潰しのために、内調(内閣情報調査室)がお金を出してるとか……すごいですよね(笑)。16年なんてそんな前の話、いくらでもつくれる。これから毎週のように記事が出てもおかしくないですよ。

山本太郎、狙うは政権交代…女性暴行報道の裏に、国家権力による“危険分子”山本潰し?の画像2「週刊新潮」(新潮社/8月15・22日号)

–当時、実際にヤンチャはしてたんですよね?

山本 そりゃそうですよ、22歳、俳優という世界を想像してみてください、楽しそうでしょ(笑)。でも、その中にもルールはあります。僕は16歳から仕事をしている社会人ですから、女性に暴行なんて、やるわけないでしょう。仕事も何もかも捨てるのか、という話ですよ。いや、力で組み伏せて関係を迫ることは、それ以前の問題。仕事を守りたいからという理由ではなく、倫理観の問題です。特に、うちは母1人姉2人の中で育ってるから、女性に対するアプローチはうるさかったんです。例えば、女性に対して、扉を開けたり、椅子を引いたりということまで家族の中でやらされてた。そういう環境の中で、乱暴できるような子には育ちません。

–では、合意の上での恋愛で、結果的に女性に恨まれるようなことはあったのでは?

山本 それはまあ、ほとんどの男性にあることなんじゃないですか。すべてがソフトランディングできたわけじゃないでしょ。不時着のような形で別れたこともある。今回女性が告白した理由は、お金だと思いますよ。合意の上での関係だとしても、お金を積まれてしまえば魂を売ってしまう人が出てくる。

–今後も、そういう見えない力と戦う不安はありますか?

山本 しょうがないです。だって、いろんな企業や政治家、立場がある人の利益に関わる問題ですから。今、野党で叩かれているのは、僕ひとり。一番危険分子ってことですよね。逆に、既存の政党で抵抗勢力と呼ばれる人は、そこまで危険じゃない。政治を引っくり返す力がないということです。僕の場合は、「人々が立ち上がれば変えられる」という可能性を感じさせた。僕がどうということではなく、ボランティアや投票してくれた人たちがつながって、僕はその代表として国会に行ってるだけ。投票率が戦後3番目に低いというところまで下がった中、市民選挙で勝てたことが一番の驚異ということです。

 バッシング記事が出るのは百も承知ですよ。じゃなきゃ、立候補なんてするわけない。新潮の記事はジャブだと思ってます。第二波・第三波と、まだまだ用意されているでしょう。辞職させるか自殺に追い込むかして、どうにかしてあきらめさせようと思っているんでしょうけど、どんなことがあっても僕が辞めなきゃいいんです。僕は「折れない」と示さなければいけないんです。

●かばんの中に薬物を放り込まれるかもしれない

–この程度の記事じゃ、済まないということですね。

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