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新世代ビジネスリーダー達が“本音で”仕事を語る、20代限定セミナー人気の秘密は?

新世代ビジネスリーダー達が“本音で”仕事を語る、20代限定セミナー人気の秘密は?の画像1「UNDER30 東京仕事会議」(8月18日)のパネリストたち(撮影=萩原雄太)

 若手ビジネスパーソンに向けた書籍の発行に力を入れる出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンと、「Ameba」などでお馴染みのインターネット総合メディア企業・サイバーエージェントが手を組み、8月18日、新感覚のセミナー「UNDER30 東京仕事会議」が開催された。ディスカヴァー社が手掛ける若者に新しい働き方を提案する『U25 サバイバルマニュアルシリーズ』に著者として名を連ねる家入一真氏や、はあちゅうこと伊藤春香氏、安藤美冬氏ら新世代のビジネスリーダーたちが、20代に向けてホンネのパネルディスカッションを行った。

 「明日から仕事に使える知恵」とビジネスパーソン同士のネットワーキングの機会を提供することを目的にサイバーエージェントが主催するセミナー『SHAKE100』とのコラボレーションとして行われたこのイベント。30歳以下限定・日曜日の開催にもかかわらず、学生、社会人、フリーランスなど200人以上の参加者が結集し、パネラーによるアドバイスに熱心に耳を傾ける。この日のテーマは「先輩に聞く、最高の20代の過ごし方・働き方」。20代はこれからキャリアを重ねる上での基点となる大切な時代。そんな年代を無駄に過ごすことなく、ステップアップを目指すにはどうしたらいいのだろうか?

●20代起業はダメージが少ない

 一流企業に就職するだけでなく、近年では働き方にさまざまな選択肢が誕生。しかし、それにともなって、社会経験の少ない20代が働き方に迷うことも多くなっている。数ある選択肢の中でも、特に20代の熱い注目を集めるのが、起業、あるいはフリーとして働くというキャリアプランだ。

 家入氏は、21歳で地元で起業し、25歳には会社を売って上京を果たした。「若いうちに起業しちゃえと思っています。会社に入ると、先輩から教わることが足かせになったり、毎月給与をもらうことで、どうしてもそれをあてにした生活に慣れてしまいがち。起業といっても、いきなり会社を飛び出すのではなく、働きながら空いた時間を使ってプロジェクトを立ち上げてもいいのではないでしょうか」と話す。また、「失敗した時のダメージは若い時のほうが少ない。結婚して、子供ができた頃に起業に失敗したら、イオナズンみたいになってしまうんです」と家入氏らしいアドバイスだが、どうやら20代はあまりドラクエを知らないらしく参加者の反応は鈍い……。

 はあちゅう氏は、電通に入社した後、現職であるトレンダーズに転職した経歴を持つ。「20代で転職したことはすごくよかったと思います。電通に入ったときは、長く勤めるものだと考えながら、漠然といつかフリーで働くのかとも考えていた。トレンダーズにはスカウトされて入社したんですが、それまで電通で働いていない人生を本気で考えていなかったんです……。転職を機に、はじめて『会社が変わる』というオプションに気が付きました」

 ブックコーディネーターの内沼晋太郎氏は、初めに入った会社を2カ月で退社して、フリーの道を歩んだ。「『3年勤めないとダメ』っていうのは社会の陰謀なんじゃないかと思います(笑)。採用にもお金がかかっているから、会社としては3年以内でやめられると困るんです。退社して、フリーで3年やってみてダメだったらまた就職しようと考えていました」と20代の前半を振り返る。「フリーや会社員に向き不向きはないと思います。会社員でそこそこできる人は、会社をやめても困らない。できる人はできるんです」と、シビアなアドバイスを語った。

●ウィークタイズがフリーランスを救う

 柔軟な思考で、さまざまなことに向き合える20代。そんな時代を無駄にしないために、20代のうちにやっておくべきことも、各パネラーの経験談から語られた。

 電通でコピーライターとして働いていた経験を持つはあちゅう氏は「キャッチコピーを自分につけること」が重要だと話す。「テレビで紹介されるときや、本を出版するときに帯になるような言葉を見つけるんです。私の場合であれば『70日間タダで世界一周』『クリスマスまでにブログで彼氏を見つけました』とかですね。キャッチコピーをつけると、自分に会いたがってくれる人が多くなります」

 一方、ノマドワークスタイルの第一人者・安藤美冬氏からのアドバイスは「友達をいっぱいつくること」「人との関係には、家族や同僚のようなストロングタイズ(強いつながり)と、SNS上でつながった人や趣味のつながりなどのウィークタイズ(弱いつながり)があります。フリーになって半年間、何も仕事が無い時期があったんですが、それを救ってくれたのは実はウィークタイズでつながった人たちでした。先入観なく付き合ってくれるからこそ、ウィークタイズの友人は新しい情報や思わぬ出会いをもたらしてくれるんです」

 また、投資家であり、NPOの代表を務める慎泰俊氏は「今の仕事を一生懸命やること」が大切だという。「今、目の前にある仕事を一生懸命やっていると、必ず見てくれている人、助けてくれる人がいます。特に、今はSNSが普及しており、真面目にやっているかどうかはすぐにわかってしまう。起業する際に1億円集めなければならなかったのですが、サポートしてくれる人たちのおかげですぐに集めることができました」という。

 人間関係の面では「流されることも大事」と、一見消極的な意見を語るのが、ソーシャルショッピングサイト「BUYMA」などを手掛けるエニグモの須田将啓氏。「誘われたら断らない。飲み会には最後までいる。流されながら何に対しても悔いがないように最後までいれば、未知の出会いがあるのではないでしょうか」と究極の受け身術を語った。

●仕事とプライベートを区別しない

BusinessJournal編集部

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