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バレンティン本塁打記録更新、続出する著名人の“否定的発言”がネット上で炎上?

文=blueprint
バレンティン本塁打記録更新、続出する著名人の“否定的発言”がネット上で炎上?の画像1バレンティン選手(「東京ヤクルトスワローズ 公式サイト」より)

 9月15日の阪神タイガース戦で今季56、57号の本塁打を放ち、日本プロ野球の本塁打記録を更新した、東京ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティン外野手。18日のDeNA横浜ベイスターズ戦でも58号ソロを放つなど、記録がどこまで伸びるかが野球ファンの大きな関心事になっているが、インターネット上では王貞治氏を敬愛する著名人によるバレンティンの記録更新への否定的な発言が、炎上を呼ぶ事態になっている。

 落語家で大の巨人ファンとしても知られるヨネスケが15日、ツイッターで「この前の取材でも答えましたが、バレンティンの記録更新には何も思いません。なぜなら飛ぶボールで出した記録だから。どうせなら100本くらい打って欲しいですね。飛ぶボールで。王さんの記録と記憶は一生語り継がれていくものですから」と発言。

 当の王氏が同日、会長を務めるソフトバンク球団を通じて「2試合にほぼ1本のホームランは驚異的なペースで、プロ野球新記録といった話題をも超越した、圧倒的な数字です。長距離打者としてのこつをものにしたのだと思います」(15日付デイリースポーツ)と賞賛のコメントを送っていたこともあり、祝賀ムードに水をさすヨネスケの言葉は、多くの野球ファンから猛反発を受けた。

 統一球が周知されずに「飛ぶボール」に変更されたことは、野球ファンなら誰もが知るところ。しかし、これだけ本塁打を量産しているのはバレンティン選手だけで、その技術をなぜ素直に認められないのか、という声が大勢を占めている。王氏の現役時代には圧縮バットがあり、現在より狭い球場が多かったことを挙げるファンもおり、傍目には「王貞治軽視」とも捉えられそうな意見も散見される。

 また、16日付スポニチアネックス記事では、コメディアンの萩本欽一氏が「“凄いことやりました”とは言いたいけど、“おめでとう”は控えさせていただきたいね。大好きな王さんの記録だし」とコメント。故・坂上二郎とのコンビ「コント55号」が王氏の55本塁打にあやかってつけられた名前だということに触れ、「王さんの記録がなくなると同時に、コント55号の歴史も薄れちゃうよ」とも語った。

 ヨネスケ氏のようにバレンティンの技術や記録を軽視する発言ではなく、ツイッター上では「気持ちはわかる」という意見も見られるものの、「王さんもファンであるあなたのコメントにがっかりだと思う」「器が小さい」と議論を呼ぶことになった。

 野球評論家の野村克也氏が、「王の記録が破られそうじゃん。オレは面白くない。アメリカのメジャーのお払い箱が…。日本の恥だよ。破られるなら日本人に破ってほしかった」(8月31日付デイリースポーツ)と“ボヤいた”ことも、野球ファンの間では「老害だ」と話題になっていた。

 そもそもは2001年にタフィー・ローズ(大阪近鉄バッファローズ・当時)、02年にアレックス・カブレラ(西武ライオンズ・同)がタイ記録のシーズン55本塁打を放った後、「王氏の記録を守るために、対戦相手たちはあからさまに勝負を避けられていた」という批判もあり、今回の新記録達成にカタルシスを感じていたファンも多かったのかもしれない。

 シーズン終盤に向けて、まだまだ話題になりそうなバレンティンの本塁打記録。各チームの最終順位がそろそろ見え出した中で、個人記録を楽しみにする野球ファンも多いだろう。ネット上で“水差し炎上”する著名人のコメントは、これからも出てくるかもしれない。
(文=blueprint)

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総合カルチャーサイト「Real Sound(音楽・映画・テック・ブック)」の運営や、書籍や写真集の発行、オウンドメディアの制作支援など“編集”を起点に様々な事業を行っている。
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