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激務・高離職率…証券会社、パチンコメーカーは本当にブラックか?複雑なブラック認定の問題

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 「雰囲気はいいですね。人間関係がイヤで辞める人はあまりいない。辞めてからも繋がっている人もいますよ。あと会社としては19時帰りを推奨していて、残業は事前申請制。オフィスの入口とPCログで全部管理されています。まあ、残業したとしてもあまり残業記録をつけられないですけど…」

 「居心地のよさの裏返しで、上が詰まっている印象はあります。30代後半から『働かない人』が増えてくる感じ。やる気がないというより、『居心地がいいから、さらに上をめざすような努力の必要がない』っていう感じでしょうか…」

――「デキる人」と「そうでない人」の割合は?

 「部署によりますが、7対3で「頑張っている人」が多いかな。収益が上がっていて人が少ない部署では、フリーライダー的な働きができないですから。そんな人に対して叱咤激励するかどうかは、その部門のトップ次第ですね。いずれにしても、ダラダラする人にとっては居づらい環境です。仕事ができなくて、現場(リテール営業部門)に飛ばされることもあります」

――たまにニュースになる「証券会社の不祥事」については?

 「コンプライアンスについては結構厳しい縛りがありますから、基本的に違法行為をやる余地はありません。仕組み的に無理なようになっているんです。ニュースになるような事例は、個人的に故意にやっているパターンでしょうね」

 「他社で何か不祥事が明らかになる度に、コンプライアンス研修が行われます。結構多くて、月に2~3回くらい。内容は他社の事件例を共有するもの。他にも『社員が業務用携帯をなくした』といった事件があれば、すぐに全支店宛に速報が飛ぶし、そんなことが数回続いたら即研修。支店名と事件、他業種での同様事例を学ぶことになります。そんな感じなので、意識は高いですよ。これまで業界全体でいろんな不祥事があったので、もう次はないという危機感でやっています」

 どうだろう。過酷な営業現場の仕事と比較してみれば、「意外と」どころか「かなりいい環境」のようには見えないだろうか。このように、「ブラックかどうか」という判断基準は「業界」や「会社」単位で確定するとはいい切れない。同じ会社内でも、職種や部門によってブラック度合が異なることもあるからだ。

 この「証券会社の本社勤務」のようなパターンは、「パチンコ台メーカー」にも当てはまる。同業界は全体的にブラックと認識されており、営業職などはパチンコホールに日参し、場合によっては深夜の搬出入作業まで強いられるなど、かなり過酷な労働環境だ。でも本社の法務専門職などで勤務している人にとっては、高給で快適な職場で仕事をしているケースも多々ある。

 このように、ブラック認定は業界や会社だけでは判断できず、職種や従事する個人の価値観にまで至ってしまう、実に複雑な問題なのである。
(文=新田 龍/ブラック企業アナリスト、ヴィベアータ代表取締役)

※本稿は、新田龍氏のメルマガ「ブログには書けない、大企業のブラックな実態」から抜粋したコンテンツです。

【筆者プロフィール】

新田 龍:ブラック企業アナリスト 株式会社ヴィベアータ代表取締役
「ブラック企業ランキング」ワースト企業で事業企画、コンサルタント、新卒採用担当を歴任。日本で唯一の「ブラック企業の専門家」として、TVや各種メディアでのコメンテーター、講演、執筆実績多数。著書に「伝説の就活」・「逆転内定」シリーズ、「人生を無駄にしない会社の選び方」、「ブラック企業を見抜く技術・抜け出す技術」、「就活の鉄則!」など。ビジスパにて、メルマガ「ブログには書けない、大企業のブラックな実態」を配信中。
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