相続税対策の中でも、特にやってはいけないことがローンなどの「借金」だという。借金をすれば純資産額が減少するので、過剰な借金をさせて不動産や金融資産等の購入を勧めてくる業者もいる。収入が減って借金を返すことができなくなってしまえば、相続税対策の資産も競売にかけられてしまう。これこそ、まさに相続貧乏だ。相続税対策にはさまざまなものがあるが、借金に関しては特に慎重に考えたいところだ。

 そうはいっても、まだまだ相続税が不安な人もいるはずだ。相続税から家族を守るためには、どうしたらよいのだろうか?

「健康でいることです。死ななきゃ相続税はかかりませんから。それは半分冗談としても、長生きすれば贈与税の非課税枠を活用し続けるなど、さまざまな対応を取ることができます。住宅資金贈与の特例のように、将来新たな特例ができるかもしれません。相続税対策は長期的な視点で、焦らずに行うことが大切です」(同)

 相続税の制度が変わるといっても、まだまだ1年以上先の話だ。何事も実行より計画を立てるほうが先のはず。税理士等の専門家を活用して、相続税額を試算するところから始めてみてはどうだろうか?
(文=尾藤克之/経営コンサルタント)

●尾藤克之(びとう・かつゆき)
東京都出身。経営コンサルタント。代議士秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。人間の内面にフォーカスしたEQ メソッド導入に定評。リスクマネジメント協会「正会員認定資格HCRM」監修、ツヴァイ「結婚EQ診断」監修等の実績あり。著書に『ドロのかぶり方』(マイナビ新書)など多数。

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