NEW

パナソニック、構造改革総仕上げへ~自動車の世界トップ10入りと、赤字事業止血への挑戦

【この記事のキーワード】

, ,

●「赤字事業の止血」を公約

 しかし、パナソニックの構造改革は、まだ始まりの段階にすぎない。中期経営計画では15年3月期までに「赤字事業の止血」を重点施策に掲げ、テレビ向けディスプレイパネルや半導体、携帯電話、半導体事業などを要検討事業として挙げた。赤字止血の具体策として、プラズマテレビや個人向けスマートフォン(多機能携帯電話)からの撤退、半導体事業の大幅な縮小などに踏み切ったが、同社にとってさらなる懸案が浮上してきた。白モノ家電の利益の6割を稼いでいたドル箱、エアコンが赤字に転落したのだ。国内は酷暑の影響でエアコン需要は旺盛で、家電メーカー各社のエアコン売り上げは絶好調だっただけに、パナソニックのエアコン事業の赤字転落は同社に衝撃を与えた。モデルチェンジに失敗したことが原因と見られている。テレビやデシダルカメラ、携帯電話などのデジタル家電に比べて、同社の白モノ家電の収益性は安定しているといわれてきただけに、それに疑問符がついたのは苦しい。

 津賀社長は15年3月期までに「赤字事業の止血を完遂する」と公約したが、14年はその公約達成を占う意味でも重要な年となる。津賀社長が推し進める構造改革にとってターニングポイントとなる14年、パナソニックの動向から目が離せない。
(文=編集部)

情報提供はこちら
RANKING
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合