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アジアで過熱する外国人観光客争奪戦と日本の切り札~激減の中国、急増のベトナム

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●観光客激減する中国、人気急上昇のベトナム

 10日付同紙記事『南方航空、春節に6700便増便』で、中国南方航空は春節前後に国内線は約6000便(136路線)を、国際線は約600便(59路線)を増便させるとしている。増便数が多いのは、広州から台北、ダナン(ベトナム)、札幌、オークランド(ニュージーランド)などを結ぶ便となっているという。日本では札幌が人気のようだ。上海の日本総領事館によると、春節連休を前に「個人観光ビザ申請が増え続けている」という。

 一方の中国は大気汚染が深刻で、北京市観光発展委員会によると、昨年1~11月に中国本土外から北京を訪れた観光客は前年同期と比べ10.3%減の約420万人だった。なかでも日本からの観光客は約23万人と44.8%も減少。韓国、ロシア、フランスなどからも2桁の減少となった。上海市観光局でも、全体が6.1%減で、日本からは23.2%減だという(14日付同紙記事『中国の外国人観光客激減 大気汚染と日中関係悪化が影響』)。

 中国が観光者数を減らしたのに対し、増加した国もある。ベトナムだ。13年にベトナムを訪れた外国人旅行者数は前年比10.6%増の757万人で過去最高を更新した。20年までの同国の観光開発計画で定めた15年の外国人旅行者数目標を2年前倒しで達成した。

 その内訳を国・地域別にみると、中国からの旅行者数が同33.5%増の190万人で首位。次いで韓国が6.8%増の74万7700人、日本は3位で4.8%増の60万4100人。また、増加率ではロシアが首位で前年比71.1%増の29万8000人だった。

「ベトナムへの外国人旅行客数は、10年の516万人から3年間で約5割増加した。世界最大の旅行口コミサイト、トリップアドバイザーの『人気急上昇中の世界観光都市2013』でも、ハノイが第8位に入るなど、ベトナム観光は世界的に注目が高まっている(14日付同紙記事『ベトナムの外国人旅行者過去最高 1日1ドルの観光料徴収を検討へ』)。

 ベトナム観光総局では、14年は外国人旅行者数800万人が目標で、観光収入は104億2000万ドル(約1兆790億円)を見込んでおり、さらなる旅行者誘致のため、日本など国内外で約50の観光振興キャンペーンを開催するという。

 観光客獲得競争が激化している中、日本にとっては築地に“すしミュージアム”をつくることが外国人観光客獲得の大きな切り札になるのではないだろうか。
(文=松井克明/CFP)

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