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動画SNS・Vine、なぜブームの予感?~火付け役は女子高生、広がる企業の活用…

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動画SNS・Vine、なぜブームの予感?~火付け役は女子高生、広がる企業の活用…の画像1Vineの公式サイト
 Twitterといえば140文字までの文章と静止画が中心だったが、昨年後半あたりから様子が変わってきている。気軽に動画を投稿する人が増えてきているのだ。彼らが利用しているツールは、動画SNSのVineだ。

 サービス自体は13年1月から始まっていたのだが、当初は海外向けのiPhoneアプリのみしか存在しなかった。これがAndroid向け、Windows向けと各OSで利用できるアプリが提供されるにつれてユーザーが増え、11月に日本語版アプリが登場したことで日本でのユーザーが一気に増えた。

 ペットや小さな子どもの行動を撮影したようなほのぼのとした動画も多い中、面白いのは6秒という短い時間にいろいろなものを詰め込んだクリエイティブな作品が投稿されていることだ。

●YouTubeより魅力的な手軽さ

 これまでTwitterに動画を投稿するためには、YouTube等にアップロードした動画のURLを貼り付けるしかなかった。フォロワーがそのURLをクリックすると、別ウィンドウでYouTubeが開き、動画が再生できるという方式だ。

 しかしこのように別ウィンドウが開くスタイルは、見る側にとってはストレスがかかる。スマートフォン(スマホ)から見ている時には、「ものすごく面白そう」「どうしても見たい」とでも思わなければ、スルーしてしまう。

 投稿する側としても、ハードルが高かった。本格的な映像も多く投稿されるYouTubeに、思いつきの何気ない動画を投稿することに心理的な壁を感じる人もいるだろうし、もっと単純に「無編集の映像は投稿したくない」と考える人もいるだろう。しかしスマホで録画してSNSに投稿するには、「余計な音が入った」「短くしたい」「映したくないものが入りこんだ」という場合に、わざわざ編集するのは面倒だ。

 ところがVineの場合、TwitterをPCなどのブラウザから見ている時には、そのままタイムライン上で再生され、スマホの場合もTwitter公式アプリを使うとアプリ内で再生してくれる。撮影も非常に手軽で、アプリ画面に触れている間は録画され、指を離すと停止する。その繰り返しで細かく映像をつなぐことができるし、6秒しかないため失敗しても撮り直せばよい、と簡単に割り切れる。

 静止画の投稿、閲覧と非常に近い感覚で利用できる動画というわけだ。日本では、この手軽さにまず目をつけたのは女子高生たち。若さあふれる動画が多数投稿されている。

●制約が楽しさを演出

 6秒の動画というと、非常に短く感じられる。たった6秒で何ができるのかと思うかもしれないが、いくつにも分割できることと、標準でループ再生されることが面白さを醸し出している。

 ごく普通の日常を切り取ったような動画や、スポーツの珍プレーのようなものももちろんあるが、そこにゲーム画面等をうまくつないで、オチをつけたものも多いのがVineの特徴だ。撮影したいものに5秒カメラを向けて指を離し、オチに使いたいものに向かってから画面に触れ直す。それだけで簡単にストーリーがつくれるから、動画制作を手軽に楽しんでいるのだろう。

 エフェクトやフレームも一応追加できるのだが、ほかの動画共有サービスと比較して、決して高機能とはいえない。ただ、コマ撮りした画像を削除したり、順番を入れ替えたりといった最小限の編集機能はアプリ内に備えている。

 限られた素材や機能と時間をどう使うかという部分で、アイデア勝負になりやすく、一発ネタ動画も多いのが楽しめる1つのポイントだろう。

●Vineで注目されるアイドル女子高生も誕生

 うまく6秒を使いこなして人気になっているひとりが、日本の女子高生Reika Oozekiさんだ。大胆に顔をさらし、身近な人や事柄を題材にして、大げさな演技をうまくつなぎ合わせて笑いを演出している動画は、わずか6秒で笑える、楽しめるものとして多くの人に見られている。すでに13万人近いフォロワーがおり、芸能界などでも彼女のファンを公言している人は多い。

 Vine はTwitterの傘下にあることから、Twitterと連動させやすく、彼女もTwitterを通して動画を投稿しているので、「ちょっと気に入った」「人に見せたい」と思ったものはすぐにリツイートされる。そうしてバズった【編註:非常に多くの反響を得た】作品を多く持つ彼女は、まとめサイト等でもよく取り上げられ、その人気ぶりから芸能界入りするかもしれないという噂まである。

 インターネットに新しい表現手段が登場すると、それを用いて注目を浴びる人物が現れるが、Vineはお笑いや映像表現といった分野で芸能界デビューにつながる可能性を持っているのかもしれない。

BusinessJournal編集部

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