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家入一真に聞く「都知事になって何をしたいの?」異例の選挙戦術、具体的政策は対話で

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●旧態然とした政治機構vs.対話による政治「アゴラ」

–家入さんがもし都知事になると、都民にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

山口 家入さんが都知事になる一番の価値は、首都圏の有権者が社会に参画したくなる欲求を開放することです。ゆるくつながるというネット、ITの特性を生かして首長候補に提言するなど、家入さんを触媒として、有権者自身が政治制度を構築する。そうすることで、個人の社会への参画可能性を圧倒的に高めることができます。古代ローマは、自分の意見が政治に反映されるという社会参画の権利をローマ市民に付与したために、ローマ市民であることがブランドになっていました。そのようにして、すべての世代の政治に対する無関心や距離感を埋めることができるのではないかと期待します。そして、それは町への誇りを生み出すでしょうし、幸福度を高めることにつながると思います。人の幸福度は「個人の社会への参画度合い」と「社会の個人への寛容度合い」が関係しています。家入政策は、そのどちらも満たすことができると考えています。

家入 どうしても選挙というと、高い台の上から話す街頭演説をしなくてはいけないようなイメージがあるんですが、それはなんか古い気がしているんです。私は、今まで起業や居場所づくり、クラウドファンディングなど、さまざまなビジネスを進めていく中で、いろいろな方との対話をしながら進めてきました。だから今回の選挙でも、有権者の皆さんと対話しながら進めるという方法を取りました。

–今回の大事な争点の一つとして、「原発」がありますが、家入さんは脱原発派ですか?

家入 「脱原発」「原発推進」など一言で語るのは簡単ですが、私は今回の選挙活動を通じて、キーワードだけで選ぶのではなくて、話し合いを重視する政治を有権者の皆さんに提示したかったのです。原発は立地している地方も含めると、東京だけで決められないこともある。単純にどちらかで決めるのは、すごく危険なことではないでしょうか。大切なのは、それを各々自分のこととして考えていくことだと思います。だからこそ、ネットを通じてさまざまな対話をして、そこで政策を集めて、政治を実現していく制度をつくりたいのです。

山口 エネルギーも、原子力か自然エネルギーかといった2択ではないと思います。それはタテ型の思想です。本当に大切なのは、電力を「つくる」から「貯める」への思想のシフトです。リチウムイオンなどを用いて貯めた電力を必要に応じて配分していくのです。これが「スマートグリッド」「スマートシティ」の発想の原点です。家入さんの選挙活動やブレーンとのかかわり方を見ていると、まったく新しい選挙をされています。これが日本の政治のスタンダードになってくるといいですね。

BusinessJournal編集部

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