「実は1度、次郎で昼食の予約を入れていた日に仕事の都合でどうしても行けなくなってしまい、当日朝にお詫びと共にキャンセルの電話を入れたのですが、その際に電話口でいきなり店員から『なんでそんなことになるの?』とタメ口で言われて一方的に電話を切られ、驚いたことがありました。逆に『どんな店なんだ?』と興味が湧いたので、後日あらためて予約を入れて訪問したのですが、一見客だったためか、職人さんはただ黙々とすしを握っては私の前に置くという繰り返しで、話しかけるのもはばかられる雰囲気でした。出される速度も速く、40分ほどで20かんほどのコースが終わりました」

 こうした話からは、サービス面で問題があるのではないかと感じてしまいがちだが、食関連の雑誌編集者は、高級すし店という独特の世界について次のように説明する。

「そもそも一流のすし店というは、何年も修行し一流の技術を持った職人が、苦労して最高級の食材を仕入れ、最高級のすしを提供するものです。一般的な飲食店とは異なり、客にとってはその店ですしを食べること自体がステータスであり、結果として店側も客を選ぶことになる。だからこそ客は高額な料金を惜しげもなく支払うのであり、ファミレスや居酒屋などしか知らない人は面食らうのは当然でしょう。実際に次郎の常連客は、政財界や芸能界、さらには海外のVIPなどが多いです。良い悪いの問題ではなく、“そういう場所”としか言いようがありません」

 そんな一流店をオバマ大統領も気に入ったようで、夕食後に会見を行った安倍首相によれば、オバマ大統領は「人生の中で一番おいしいすしだ」と語っていたという。さらに夕食を午後10時頃に終えた安倍首相、オバマ大統領はそれぞれ、TPP交渉の協議継続を甘利明経済財政・再生相とフロマン米通商代表部(USTR)代表に指示し、急遽、異例の深夜に及ぶ協議が行われた。“一流すし店”次郎がオバマ大統領を満足させたことで、日米政治さえも動かしたとみるのは評価し過ぎであろうか。
(文=編集部)

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