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知ってるようで知らない……薬局の歩き方・クスリの選び方 第22回

虫よけ、どれを選ぶべき?誤ると炎症も 海外旅行ではアースノーマットとバポナを

文=へるどくたークラレ
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 ただし、飛行機内は可燃液体の持ち込みが禁止されているため、手荷物に入れていると没収されてしまいますので、トランクなどに入れて預け荷物として持っていきましょう。吊り下げタイプの殺虫剤、「バポナ」(同)も有効な地域が多いので持っていくと安心です。ちなみに、日本伝統の蚊取り線香は煙が出る分効果が高く、ほとんどの害虫を寄せ付けないことから、海外でも愛用者が多いそうです。

●海外の虫よけ

 ちなみに国内では12%以上のディート配合商品はないのですが、個人輸入で入手は可能です。特に高濃度ディート配合の虫よけは、蚊やダニだけでなくヒルにも高い効果が得られるので、山奥に行くなど、日本製の虫よけにパワー不足を感じている人にお勧めです。

 特に有名な商品は、ウルトラソン社の「ウルトラソン(Ultrathon)」で、アメリカ軍の正規採用装備品であることからも、その性能の高さが伺えます。持続時間も極めて長く、また衣類や靴に塗っておくことでダニやヒルの被害を防ぐ効果もかなり高いと評価の高い薬剤です。

 ただし、これらのディート高濃度製品の使用後は、せっけんなどできっちり洗い落とさないと薬品かぶれを起こしやすいので注意が必要です。
(文=へるどくたークラレ/サイエンスライター)

へるどくたークラレ

へるどくたークラレ

覆面の不良科学屋。添加物を駆使した食欲の失せるカラフルな料理やら、露悪的で馬鹿げた実験を紹介していく、『アリエナイ理科ノ教科書』の著者、SFやミステリーの設定やトリックの監修も務める。こっそり大学でも教養課程で科学を教えていたりする。過去の連載をまとめた『薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬』は好評発売中。公演やテレビ出演なども多数。無料のメールマガジンも配信している。

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