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ルックスが“イケてない”バンド、なぜ人気?透ける音楽ファンの価値基準の変化

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音楽不況」や「CDが売れない時代」と叫ばれている昨今。確かに、シングルCDを純然たる販売方法でミリオンヒットにするようなミュージシャンはほぼ皆無。ただ、それは消費者の目が厳しくなっているということでもあるだろう。つまり、一過性のブームに踊らされず、純粋に音楽性のみを評価する時代になりつつあるということだ。

 前述したような非リア充系バンドの風貌と音楽のギャップに惹かれる女性がいるのも、バンドの音楽性が優れていなければ起こり得ないことである。非リア充系バンドは自らの音楽に自信があるからこそ、ルックスを逆手にとったパフォーマンスを行い、ギャップを生み出しているともいえる。

 消費者の中に「音楽性の高さで評価し、価値のあるものだけにお金を使う」という意識が生まれてきたことによって、非リア充系バンドのCDの売り上げやライブの動員数も伸びているのだろう。つまり、非リア充系バンドの露出が増加しているのは、消費者の価値基準が変遷しつつある世相の表れと考えられる。逆にいえば、ルックスの良さをウリにしているバンドにとっては、かなり高い音楽性を打ち出せない限り、生き残るのは厳しい時代になったといえるだろう。
(文=千葉雄樹/A4studio)

BusinessJournal編集部

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