CD『12』(ユニバーサル・シグマ/ASKA)
この事件をめぐっては、早くも将来的なASKAの歌手としての復帰の可能性がしばしば話題になるが、過去に違法薬物使用で有罪が確定した芸能人の中には、現在でも活発に活動を続けている人も多い。しかし、そのような「芸能人の違法薬物使用への甘さ」が、薬物犯罪への認識を甘さを助長するとの批判の声も多い。
そこで今回、世間一般の人々は、違法薬物犯罪を犯した芸能人の復帰をどのように考えているのかを探るべく、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施。その調査結果から、国民の本音をのぞいてみよう。
・調査期間:5月22日(木)~5月23日(金)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニタ会員 合計1000人(20代~60代の各年代層男女100人ずつ)
<調査結果>
Q.あなたは芸能人が違法薬物所持で有罪が確定後にカムバックし、芸能活動を続けることを容認できますか? できませんか?
・容認できる 34.6%
・容認できない 47.1%
・その他 18.3%
<解説>
違法薬物で有罪になった芸能人の復帰について、34.6%の人がその復帰を「容認できる」と回答しているものの、「容認できない」とする人が47.1%と上回った。男女別では、「容認できる」と答えた男性が37.8%に対して、女性は31.4%と、女性のほうが復帰に対して否定的。また、年代別で見てみると、「容認できる」と回答した20代は38%に対して、60代では31.5%。年齢が上がるにつれて、復帰については否定的な姿勢を示していることがうかがえる。
では、いったいどのような理由から復帰を「容認できる」「容認できない」が決まるのだろうか? 回答者の意見をみてみよう。
●「容認できる」と回答した人々の意見
「容認できる」と答えた人の中で目立つ意見は、「再出発」という視点。「いかなる職業でも反省とつぐないの気持ちがあれば、やり直しの人生はあるべき」(50代男性)、「きちんと罪を認め服役すれば芸能人といえ再出発はあるべきだと思います」(40代女性)、「一度の失敗で再起できないのはいいことではない」(50代女性)というコメントがみられる。しかし、違法薬物事件は再犯率の高いことから「一度の過ちならまだ許せる。再犯したらもうダメ」(20代男性)、「一度は復帰してもよいと思う。再犯の場合はダメ」(60代女性)と、限定的な意見も少なくない。