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吉田潮「だからテレビはやめられない」(6月15日)

恋愛ドラマ、なぜウケなくなった?ケータイ普及、若者の恋愛離れという言い訳は本当か?

文=吉田潮/ライター・イラストレーター
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 リアリティのない恋愛ドラマを見るくらいなら、東海テレビが鼻息荒くつくり出す、ドロドロ&修羅場が定番の昼ドラのほうが面白いもの。「きれいごと」に物足りなさを感じる世代は、イマドキのうすっぺらい恋愛ドラマから離れていくワケだ。

 窪美澄原作・タナダユキ監督の映画『ふがいない僕は空を見た』(東京テアトル/2012年)で、印象的なセリフがあった。主人公の高校生が人妻とコスプレセックスを愉しんでいたことがインターネット上で拡散されてしまい、彼の母親が営む助産院のホームページが悪意と嫌がらせで炎上した。それに対して、ベテラン助産師がひと言、吐き捨てる。

「ばかな恋愛したことない人なんて、この世にいるんすかねー」

 まさしくそのとおり。恋愛なんて本当にばかばかしくて、恥ずかしいもの以外の何物でもない。葬り去りたい黒歴史は、恋愛につきもの。そこを描かずに惚れた腫れたなんて、嘘くさいに決まっている。そろそろ空気を読むのをやめて、真剣に「ばかな恋愛ドラマ」をつくってほしいと思う。
(文=吉田潮/ライター・イラストレーター)

●吉田潮(よしだ・うしお):
ライター・イラストレーター。法政大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。「週刊新潮」(新潮社)、「ラブピースクラブ」(ラブピースクラブ)などで連載中。主な著書に『2人で愉しむ新・大人の悦楽』(ナガオカ文庫)、『気持ちいいこと。』(宝島社)、『幸せな離婚』(生活文化出版)など。カラオケの十八番は、りりぃの「私は泣いています」、金井克子の「他人の関係」(淫らなフリつき)など。

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