NEW
闘うジャーナリスト・佐々木奎一がゆく! ワーキングクラスの被抑圧者たち 第18回

ローソン、加盟店元従業員が会社を提訴 凄惨な暴行・恐喝が発覚、本部は実態把握しつつ看過

【この記事のキーワード】

, , ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

●暴行を知りつつ看過したローソン本部

 なお、エースを3年以上(08年6月~11年12月まで)担当していたローソン本部社員のスーパーバイザー(SV)は、内情に精通していた。B社長に対しては「これ訴えられたら負けるよ」「そろそろやばいからね」などと発言しており、A氏がエアガンで撃たれるところや暴行を受けているところを見ていたとして、A氏はローソン本部の指導監督義務違反と訴えている。

 これに対しローソン本部は、加盟店に対して本部が指導を行うのは店舗経営上のアドバイスにとどまり、労使関係など加盟店内部の問題はノータッチである、との論旨を展開。SVについては、当時付き合っていた従業員からパワハラのことは聞いておらず、暴行を認識していなかったと主張した。

 このようにローソン本部が否定したのを受けて、A氏はSVとの会話の音源を証拠として法廷に提出した。その音源では、暴行について「○○さんはどう思っていましたか?」とA氏が問うと、SVは「影響すると嫌だから多く言いたくないけど、社長には注意していた」「引っぱたいていたのは知っている」「(B社長に対し)『これ、訴えられるよ。だから、やめな』っていうふうには言っている」「『そろそろやばいからね』とも言っている」「すごいボコボコに殴っているのを見た」などと述べている。

SVが暴行を知っていたことについての見解をローソン本社広報に質問したところ、「このような刑事事件がローソン店舗で起こったという事は誠に遺憾です。詳細については係争中につき、回答を控えさせていただきます」というのみだった。提訴後の13年9月末、ローソン本部はエースとの契約を解除した。

 死者が出ても不思議ではない凄惨な暴行や恐喝が横行していたことを本部社員は知りつつ放置していた。これは犯罪に加担する行為に当たる。今後、A氏と同じような被害者を生まないためにも、B社長やC店長の一連の行為が裁判において明らかにされる必要があるといえよう。裁判の行方を注視したい。
(文=佐々木奎一/ジャーナリスト)
 
●佐々木奎一(ささき・けいいち)
「My News Japan」を中心に、「別冊宝島」や「SAPIO」「週刊ポスト」などで執筆するジャーナリスト。企業のパワハラや不当解雇などの労働問題を中心に、政治家の利権や原発問題に絡むメディアの問題なども取材をする。これまでに、「キユーピー」のパワハラ問題の追及や大企業の障害者雇用に関する問題提起、バンダイナムコの社員うつ病問題などを追及して話題となっている。

ローソン、加盟店元従業員が会社を提訴 凄惨な暴行・恐喝が発覚、本部は実態把握しつつ看過のページです。ビジネスジャーナルは、ジャーナリズム、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合

関連記事

BJ おすすめ記事