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性同一性障害、「性を変える」具体的プロセスとリスク ホルモン療法、手術、法律…

文=江端智一
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(2)施術の内容

 次に、(C)をさらに、「日本精神神経学会によるガイドライン(第4版)」に沿って、施術の内容で分類してみます。

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【Step.1:精神療法

 まず、選択した性での実際の社会生活を試みます。

 別の性の服装を身に着けたり化粧を施すなどして、実際の社会生活が可能であるかどうかのトライアル、シミュレーションを行います。期間は1年以上で、精神医科・カウンセラーのアシストを受けながら、メリット・デメリットを本人と医師等が判断します。

 就職先の会社や、取引相手、そして家族の反応なども含めて、性を変えることが本当に本人のメリットになるか否かを考えるものです。当然、この段階で終了という場合もあります。

 選択した性でも、社会的・心理的に持続的・安定的であると判断されたら、次のステップに進むことになります。

【Step.2:ホルモン療法】

 注射によるものと、内服によるものがあります。Step.1を経た上で、専門家によるホルモン投与の副作用などのアドバイスを受けながら実施します。

 この療法により、以下の効果が得られます。

・セックスが女性で、ジェンダーを男性に変えたい人(Female to Male/FTM)の場合

 月経が停止し、声変わりが起こります。あごひげ、体毛、陰毛の増加し、陰核(クリトリス)が増大化(ペニス化)します。体格が男性化し、筋肉量も増加し、ハゲにもなります。

・セックスが男性で、ジェンダーを女性に変えたい人(Male to Female/MTF)の場合

 精子が生成されなくなり、性欲も低下し、体格が女性化します。皮膚、毛髪が女性化し、乳房、乳首が発達し、乳がんの可能性も出てきます。

 こちらも社会的・心理的に持続的・安定的であると判断されたら次のステップに進むことになりますが、ここまで(ホルモン療法)で十分だと考える人も結構いるようです。

【Step.3:手術療法】

 条件は、概ねStep.2と同じですが、さらに慎重な判断がなされます。「この段階を経たら、元の性に戻ることはできない」という決定的な違いがあるからです。

 以下の表にまとめてみました。

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