この記述により、米国政界でオバマ大統領が重大な罪を犯した可能性がある、と世間では受け止められており、事件の真相を追及する捜査の手がオバマ大統領にまで及ぶ可能性を秘めている。

 なぜ、この時期にクリントン陣営からこのような暴露本が出版されたのか。どうやら、12年の大統領選挙の際に、オバマ大統領がクリントン国務長官に「16年の大統領選挙では、ヒラリーを応援する」という約束を行ったが、その約束が反故にされたために、クリントン陣営が暴露したのではないか、との見方が有力だ。

 オバマ大統領は秋の中間選挙で敗北するだろうとの見方は強い。もし、オバマ大統領が負ければ、その後の大統領任期中は事実上のレームダック(死に体)状態になる。それは、順調に回復基調をたどっている米国景気に影響を与え、出口に向かって進んでいる米国の金融緩和に影を投げかけるだろう。さらに、米国の失速は日本経済に影響を及ぼす可能性が大きい。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)

RANKING
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合