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坂口孝則「ダマされないための“儲けのカラクリ”」 第30回

明石家さんま、“真面目な実務家”は、なぜトップに君臨し続けられる?語録から読み解く

文=坂口孝則/購買・調達コンサルタント、未来調達研究所株式会社取締役
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「僕は泣かないって決めてますから。(中略)僕の好きだった女性のお母さんが昔、『さんまさんはテレビで泣かないから信用できる』って言ってくれたんです。その時に『ああ、こんな人がいるんなら俺は一生テレビで泣かない』って思ったんです」
(前出「本人」より)

 なんとストイックな態度だろうか。お笑いモンスターたるゆえんは、この自己流を貫徹する態度が、さんまさんをその立場に押し上げているように思う。芸人はラジオ番組を持ち、トークの訓練をしろと持論を展開し、お笑い好きならばラジオのリスナーになれとも勧める。それぞれの場所で、それぞれの約束事を守り、お笑いを生み続ける――しかも、40年も。これはやはりただならぬことだと思う。

●リングに立ち続ける

 ところで、『ビッグな気分』に極めて印象的かつ感動的な箇所がある。さんまさんがまわりからの批判に応じている箇所だ。

「いまを生きてるから、『しかし、人気が落ちたあとの将来を考えといたほうがいい』なんていわれると、心の中で(そんな心配せんでもええよ。安心しててください)と思ってしまう。(中略)どんなもんでもいま燃えつきたいと思っている。やらんことにゃ、しゃあない。(中略)それは、いわば“戦い”や。ぼく自身の体力と能力との戦いや。(中略)戦っている以上は、絶対に勝たにゃいかん。(中略)好きなボクシングでいえば、1ラウンドごとに命をかけて戦うんや。リングに上がったんは、誰でもない、ぼく自身やから」

 ここを最後に紹介し、これまでと違った「さんまさん像」を紹介できていれば幸いだ。お笑い以外の真面目な姿を紹介されること――。それは、もちろん、さんまさんが最も厭悪することではあろうけれど――。
(文=坂口孝則/購買・調達コンサルタント、未来調達研究所株式会社取締役)

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●坂口孝則(さかぐち・たかのり)
関西の某国立大学卒業後、携帯電話メーカーへ。購買部に配属される。バイヤーとして担当したのは200社以上。株式会社アジルアソシエイツ取締役、未来調達研究所取締役(現職)。バイヤー同士の情報交換ができる場、購買ネットワーク会発起人。「ほんとうの調達・購買・資材理論」主宰。メルマガ「世界一のバイヤーになってみろ!!」代表執筆者。コスト削減のコンサルタント、調達業務研究家。物流コンサルタント。

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