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トヨタ、生産方式をゼロから大改革「TNGA」の衝撃 二律背反の目標狙う

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「中長期の商品ラインナップ」が決まっているので、車種、地域、時間をまたいで、部品を大量に発注し、コスト競争力の確保につなげられる。いってみれば、車種や地域ごとの「部分最適」から、トヨタ全体を考えた「全体最適」への転換である。個別車種ごとから、複数車種をまとめた発注にすることで、十数万単位だった発注量を数百万単位に増やせれば、大きなコスト削減効果が期待されるのだ。

●販売台数上積みへの切り札

 14年上半期の世界販売台数は、トヨタが509万7000台で首位を維持したが、フォルクスワーゲンは506万6000台で、その差はわずか10万台に過ぎない。トヨタは年間の世界販売台数を1032万台と計画する一方、フォルクスワーゲンは1000万台と見込む。トヨタは台数を追わないと明言しているが、フォルクスワーゲンがいずれ世界販売台数1位の座を獲得するのは、もはや時間の問題といえるだろう。

 フォルクスワーゲンの「MQB」によるモジュール化の取り組みは、トヨタの一歩も二歩も先を行っている。トヨタが1000万台をスタートラインとし、今後さらに販売台数を上積みしていくには、いま一度、クルマづくりをゼロから見直し、基本設計の改革から取り組むことが求められる。TNGAは、まさにその切り札である。

 トヨタは、フォルクスワーゲンとどう闘っていくのか。モジュール化をめぐり、自動車戦争はいよいよ佳境を迎えたといえる。
(文=片山修/経済ジャーナリスト・経営評論家)

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