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通信販売サイト大手のアマゾンは、Kindleという電子ブックリーダーを製造・販売している。電子ブックリーダーのパイオニアであり、通販サイトとして有名となっていたアマゾンが、Kindleの登場によって一段と有名になった。インターネット上の本屋としてスタートしたアマゾンからKindleのようなデバイスが発売されることは、ある意味ごく自然な成り行きだった。Fire Phone「amazon.com」より
Kindleで購入した本は、およそ60秒後には読むことができる。本好きにとっては、理想的なデバイスだ。
そんなアマゾンが7月、独自スマートフォン(スマホ)・Fire Phoneを発売した。アマゾンは、このスマホで何を目指しているのか? 現在までにアマゾンが世に送り出してきたデバイスの流れを振り返りながら考えてみたい。

●メディア販売を加速させたKindle Fire
まずはKindleで電子書籍を普及させたアマゾンだが、続いてカラー液晶でタッチディスプレイを搭載したタブレット・Kindle Fireをリリースした。これは電子ブックに加え、ビデオオンデマンドサービスのAmazonインスタント・ビデオで映画を鑑賞したり、音楽をダウンロードして再生するなど、メディアを楽しむこともできるデバイスだ。さらにアマゾンのコンテンツを楽しみつつ、買い物も手軽にできるようにした、いわばアマゾンで買い物をするためのタブレットだ。
