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ヤフー、楽天も本社移転 鉄道系企業の大規模再開発、テナント誘致で勝ち組IT企業争奪戦

文=編集部
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 19階と27~29階の4フロアは、無料通話・メールアプリのLINEが入っている。同社は今秋に上場予定で、上場が実現すれば時価総額は1兆円を超えるとみられている。21~26階の6フロアは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Mobage」の運営が好調なDeNAがある。

 このほか、21階にはコミックをはじめイラスト、写真などの作品を投稿、閲覧できるウェブサイト「Eエブリスタ」を運営するエブリスタ、17階にはITに特化したメディア事業を行うレバレジーズが入居している。

 東急電鉄と東急不動産が再開発を進めている、15年6月に完成予定の東京・世田谷の二子玉川ライズのオフィス・ホテル棟には楽天が入居する。地上30階のオフィス棟のうち、27フロアを楽天が賃借する。

 楽天は03年に東京・港の六本木ヒルズに本社を置き、06~07年にかけて東京・品川の品川シーサイド楽天タワーに移転した。事業拡大やM&A(合併・買収)で従業員が8000人に膨らみ、現在の本社ビルでは手狭になったことから、大規模オフィスに従業員を集約して経営効率を高める。

 楽天もヤフーも、かつては六本木ヒルズに居を構え、「ヒルズ族」といわれていた。六本木ヒルズを卒業して、ヤフーは西武グループ、楽天は東急グループの新ビルに本社を移転する。ヤフーの親会社ソフトバンクグループと楽天はIT業界のライバルである。一方、西武と東急も創業者の堤氏と五島慶太氏以来、鉄道と観光で覇を競ってきた宿命のライバルで、結果として、くしくもそれぞれのライバルがタッグを組む構図となった。

 山の手線沿線では今後、渋谷や池袋での再開発、品川-田町間の新駅建設などに伴い、大規模なオフィスビルが次々と誕生する。テナント争奪戦で熱い視線が注がれているのが、すこぶる元気がいいIT企業群なのである。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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