『山岸舞彩 2013カレンダー』(トライエックス)
「山岸自身はインタビュー形式の『ワンダフルライフ』に賭けていた。NHKの『サンデースポーツ』から日本テレビ系夜のニュース番組『NEWS ZERO』へ移籍する際、新キャスター就任会見でプロデューサーが『起用理由はミニスカートではありません。相手の懐に入るインタビューのスキルがある。外面より内面で決めました』と話していました。そのプロデューサーが山岸へのセクハラ報道で更迭されて、『NEWS ZERO』で山岸のインタビュースキルが話題になることもない。その状況下で、始まったインタビュー番組でしたから、巻き返しにはもってこいだったのです。にもかかわらず数字が悪かった。ミニスカを解禁しても視聴率は取れなかったし、『この番組で山岸の価値は下がった』という辛辣な声もあります」
テレビ局の社員アナウンサーと違い、それなりのギャラが発生するフリーアナウンサーにとって、数字の悪さは致命的となる。放送作家が話す。
「『NEWS ZERO』の視聴率は10%を超える日もあり、各局が放送する夜11時台のニュース番組の中ではダントツに高い。山岸さんはキャスターを務めていますから、一般的には数字を持っているという見方をされてもおかしくない。しかし、実情は異なります。他番組に1人でゲスト出演した回の視聴率はあまり良くないんですよ。だから、今回の『ワンダフルライフ』の不調を見ても、あまり数字を持っていないのかなという印象はあります」
●フジの亀山千広社長、山岸に高評価?
それでも、これからも山岸がテレビから消えることはなさそうだという。前出・フジ関係者が話す。
「『ワンダフルライフ』の視聴率が悪いのに、フジの亀山千広社長は山岸のことを評価しているんですよ。理由は、よくわかりません。だから、少なくとも今後もフジでは使われるでしょう。番組の司会者やレギュラーなどのキャスティングは、基本的に上層部が決めますからね。ほとんどが『この人が司会で、こんなふうな番組をつくってくれ』とトップダウンで指示が下りてきます」
番組制作において、視聴者よりも上層部に気に入られるかどうかで出演者が決められているのだとすれば、フジの視聴率低迷は当分続きそうである。
(文=編集部)