NEW

老人ホームや介護ヘルパー、認知症高齢者への非人道的扱いや貴重品窃盗の実態 防止策は?

【この記事のキーワード】

, , ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

●注意すべき点

 祖父母と同居していた筆者の両親と、ヘルパーについて怪しい兆候がなかったか改めて確認したところ、いくつか不審に思える点があったので、現在ヘルパーを利用している人や、今後の利用を検討している人の参考までに列挙してみたい。

(1)特に頼んでもいないのに、押し入れなどの掃除をしたがる
(2)掃除中には部屋に入らないように念を押す
(3)新興宗教団体のパンフレットやDVDなどが置いてある

 実は、筆者が警察に連絡をした一番の理由は、祖父母の持ち物が無くなったからではない。ヘルパーが来てくれなければ、介護の負担は筆者の両親に大きくのしかかることになるため、ギリギリまで警察への届け出はためらっていた。しかし、新興宗教団体のパンフレットやDVDが置いてあるのを見て、届け出を決断したのだ。パンフレットには入会申込書のほか、すべての資産をお布施として提供する旨が書かれた誓約書なども挟んであった。印鑑証明書や実印は当方で管理していたため、大きな資産が没収されるような被害に遭うことは防げたのだと思う。

 以上を踏まえると、リスク対策としては次の6つを徹底することが重要になってくる。
(1)被介護者の部屋へは、頻繁に様子を見に行く
(2)被介護者の部屋には貴重品は置かない
(3)ハンコは近親者が管理する
(4)できればヘルパーにはローテーションで来てもらい、担当を固定化させない
(5)VTRモニターを設置するなど、監視体制を構築する
(6)派遣会社との契約書において、ヘルパーが問題を起こした場合の保証を明記する

 なお、高齢化社会においてヘルパーのニーズは高まっており、もちろん多くのヘルパーは真摯に仕事に取り組んでいると思われる。一部の心無いヘルパーのために業界全体の信頼が失墜することはあってはならない。高齢者と密室で過ごすことも多いヘルパーに対しては、単に試験を通れば資格を与えるという制度ではなく、モラル教育などの施策を整備することも重要になると考える。法整備を含めた抜本的対策を期待したい。
(文=尾藤克之/経営コンサルタント)

●尾藤克之(びとう・かつゆき)
東京都出身。経営コンサルタント。代議士秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。人間の内面にフォーカスしたEQメソッド導入に定評。リスクマネジメント協会「正会員認定資格HCRM」、ツヴァイ「結婚EQ診断」監修等の実績。著書に『ドロのかぶり方』(マイナビ新書)、『キーパーソンを味方につける技術』(ダイヤモンド社)など多数。

老人ホームや介護ヘルパー、認知症高齢者への非人道的扱いや貴重品窃盗の実態 防止策は?のページです。ビジネスジャーナルは、ジャーナリズム、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合

関連記事

BJ おすすめ記事