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横浜DeNAベイ、なぜ5位でも観客数大幅増?新規ファン獲得のための戦略的球団経営

構成=編集部、協力=池田純/横浜DeNAベイスターズ代表取締役社長
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 今年はユリエスキ・グリエル選手と荒波翔選手のバッティングフォーム、三浦大輔投手のピッチングフォームの輪郭をプリントしたポロシャツがとても売れました。ベタベタではないので、街中でも普通に着ていただいているのを目にしました。最も売れたグッズは「I ●(正式表記は星マーク、LOVE) YOKOHAMA」の文字をあしらったタオルですが、これもベタベタではありません。こうしたグッズはライト層にもよく売れています。

●新たなシート企画

――毎試合ほぼ完売となった 横浜銀行BOXシートやパーティースカイデッキに続く新しいシート関連の企画はありますか?

池田 お客様が「あの席に座ってみたい」と思えるいろいろなシートがあるスタジアムにしていくために、今年も新らしいコンセプトを持つシートを増設します。例えば、野球談議に没頭できるシート。アクティブサラリーマン層は野球に詳しく、観客席では野球をツマミにしながらビールを飲んで楽しむ方々が多いので、さらに会話が弾むシートを企画しています。

 例えば5~6人向けのキャパシティでシートに取り付けたモニターで球筋が見えるとか、打った瞬間にリプレイが出てくるとか、会話の広がるシーンがタイムリーに手元の画面に流れてくる仕掛けを実現できればいいなと考えています。会話のネタを提供する仕掛けです。

 今年のパーティースカイデッキの販売は大変好調でしたが、新しく企画するシートも需要のバランスに最適な数の新設を考えています。実は最上段のパーティースカイデッキからはグラウンドの細かなプレーは見えにくいのですが、野球場の雰囲気を楽しみながら、仲間や友人との会話を楽しむお客様がすごく増えているのです。

――居酒屋の機能を観客席に再現する企画ですね。

池田 来場したお客様は入場券、飲食、グッズ購入などで一人当たり3000~8000円ぐらいを費やすので、一般的な居酒屋よりは多少料金が高くなることもありますが、4時間近く野球を観ながら友人たちとの会話を楽しめるようにグループで活用できるシートを増やしていきたいと考えています。

――今季は神奈川県内の地元スポンサーの社数も昨年比129%に伸びましたが、どのような業種が多いのですか?

池田 銀行、飲食、不動産、物販などあらゆる業種にわたり、BtoBの業種もスポンサーになっていただいています。企業規模も大手から中小までさまざまです。ようやく地域の企業様に支援される球団になったと実感しているところです。最初は年間シートの購入、次にイベントの協賛、そしてスペシャルイベントユニフォームのスポンサー、年間を通してのユニフォームスポンサーというステップでご支援いただいています。

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