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『ムカつくことには合理性がある~若き老害・常見陽平が吠える』(11月18日)

夢を叶えた風の人は、本当に夢を叶えたのか?夢は捨てたらダメなのか、追う奴は迷惑か

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●簡単にを捨てる

 この出会いによって、私はいとも簡単に夢を捨ててしまった。商学部に移ってからは、ついていけず、私はあっという間に劣等生になった。実はジャーナリストか大学教授になるということ同様、夢のひとつだった留学はTOEFLの点数が23点届かず、断念した。なんとなく周りに流され、就活をし、ビジネスの世界に進むことにした。それからもビジネスの世界という慣れない世界での模索が続いた。

 リクルートに新卒で入社した。今、若者にそのことを話すと、人によってはうらやましがるし、よく「大企業出身者」「人気企業出身者」として捉えられる。そのたびに戸惑う。なぜなら、私を拾ってくれたのは、この会社しかなかったからだ。しかも、リクルート事件を起こした企業だし、入社した頃は借金が1兆円あった。ネットの時代になり、先行きは不透明だった。それでも、夢と希望を感じ、この会社なら社会を変えられるかもしれない、20代のうちに活躍して給料もいっぱいもらえると思って入社した。しかし、入社してからは劣等生だった。成功体験もなくはないが、語れるほどではない(もっとも、元リクルート社員には、私以下の成功体験を劇的に語っている人たちが多数いるが)。

 大手玩具メーカーに転職したのも、前向きな理由からいうならば、社会現象を起こせる企業に行きたいと思ったからだが、後ろ向きな理由からいうならば、会社で先が見えなくなったからだ。その玩具メーカーでもそれなりに成功体験はあるのだが、中途入社の私は自分の居場所がどこなのかわからなくなった。

 その頃、採用担当者としての仕事が話題となり、本を出したり、メディアに出たりしたのだが、そうするとますます大手企業にこのままいて良いのかと思うようになった。小さな会社で大きな仕事をしたほうが良いと思った。リクルート時代の先輩の会社に拾ってもらった。雑居ビルの1室で、3社でフロアをシェアしている企業だった。さすがに落ちぶれたと一瞬思ったが、ここしか居場所がなかった。

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