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『ムカつくことには合理性がある~若き老害・常見陽平が吠える』(11月18日)

夢を叶えた風の人は、本当に夢を叶えたのか?夢は捨てたらダメなのか、追う奴は迷惑か

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 それから、がむしゃらに仕事をした。コンサルティングというのは名ばかりで、さまざまな仕事をし、ひたすら書き、講演をした。やるしかなかった。土曜も日曜も働き続けた。

 すると今度は、物書きとしての限界を感じた。大学の非常勤講師の仕事もするようになっていたが、そこでも、このまま続けても大学の教授にはなれないことに気づいた。会社に内緒で大学院をこっそり受けたら、合格した。会社をやめ、フリーランスになった。20代前半の大学院生、学生たちと一緒に、机を並べて学ぶ日々が始まった。

に振り回されるのはよくないけど、手放すのもよくない


 そこでも私は劣等生だった。生活するために、そしておかげ様で仕事をたくさん頂いていたので、年に7冊のペースで書き、月20本の連載原稿を書き、週2本くらいは講演をして、週8本の講義をして研究生活をするのは、やはり無理があった。常に不完全燃焼感がありつつ、日々を過ごした。一応、2年で修了したが、納得のいく修士論文は書けなかった。身も心もボロボロになり、以前のように働けなくなった。今年はできるだけ仕事を抑え気味にし、充電期間にしている。いや、やはり仕事をせざるを得ず、それなりに忙しいのだが。

 おかげ様で、縁あって来年から千葉商科大学の国際教養学部に教員として就職することになった。夢のようである。とはいえ、分不相応な仕事を頂いたと思っている。自分が教育者として、研究者として、いかに未熟であるかは自分自身が一番よくわかっている。博士課程にもこれから行かなくてはならない。

 さらにいうならば、物書きという世界に絶望はしていないものの、今の日本の言論界なるもので、ネットの隅っこで吠えているだけの生活、とにかく前へ前へと書き続ける生活にやや疲れたのだともいえる。物書きだけで食べる限界が見えたような。夢を叶えたようで、食べるため、長く活動するためという意味もある。

 大学に就職することに対しては、7割くらいの祝福メッセージとともに、3割くらいの批判というか、心配というか、そんな声を頂いた。少子化が進み、明らかに日本の大学の未来が不安視される中、大学に就職するのは良いことなのか、と。楽ではないことはよくわかっている。ただ、新学部立ち上げに関わることができるというこのチャンスは逃したくなかった。

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