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「ニコニコプロ野球チャンネル」(「ニコニコ生放送 HP」より)
さらに、11月12~18日に行われた「2014 SUZUKI 日米野球」の第1戦は8.7%、侍JAPANこと日本代表チームが4投手の継投で米国チームをノーヒットに抑え勝利した第3戦も9.0%(ともに関東地区)と振るわなかった。
●観客動員はセ・パともに史上最多
このような数字が発表されると、プロ野球の人気低迷と言われてしまいそうだが、年間の総観客動員数はセントラル・リーグが1261万6873人、パシフィック・リーグが1024万2478人と両リーグともに実数発表となった2005年以降では最多となっており、単純に低人気化とも言い切れない。
それではプロ野球に一体何が起きているのか? 考えられるのは“地上波中継離れ”が進んでいるということだろう。
読売ジャイアンツ戦を毎試合ゴールデンタイムで中継していた1990年代以前とは違い、レギュラーシーズンの試合が地上波で中継されることはめったにないのが近年の現状。たまに放送しても、試合展開が面白くなってきたゲーム終盤で放送を終了してしまうことも少なくない。
また、今年の日本シリーズ最終戦で起こった阪神タイガース・西岡剛選手の守備妨害シーンも、際どい判定にもかかわらず地上波では番組終了まで一度もリプレイされず、何が起こったかわからないファンが多かったはずだ。このような中継内容は視聴者の気持ちを考えていないと思われても仕方がなく、「わざわざ地上波で見なくてもいい」と考えるファンが増えているとしても不思議ではない。
そんな地上波中継に失望したファンたちが流れているのが、試合終了までしっかりと放送してくれるCS放送などの専門チャンネルやインターネット中継である。
サービス加入世帯数が約402万と、その数を年々増やしているケーブルテレビ「J:COM」では、コースによって現在ほとんどすべての試合を視聴することが可能。月額1450円でパ・リーグの試合が見放題となる「パ・リーグTV」も、サービス開始約2年で加入者は5万人に達するなど、もはや地上波に頼らない野球観戦方法がファンには常識となりつつあるようだ。