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勝ち組からあぶれ、学力が高卒以下の大卒者急増?上位大学以外は職業訓練校にすべきか

文=大坪和博/PLAN G 代表
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 この「学問」と「実践力」についても、ネットでは盛んに議論されている。シンプルにいえば、大学は学問をし、その学問を通じて、グローバル経済圏で活躍できる人材を生み出す場所なのだ。そのためには、常に多くの学生が集まり潤沢な教育研究経費を支出できるような、強固な財務体質を有している必要がある。

 しかし、東洋経済データベース(東洋経済新報社)の『私立大学財政データ』(全国約600の私立大学法人の決算情報)を基にコンサルティングファームのアクセンチュアが分析した結果、全国の学校法人のうち42%が赤字に転落している。これらの学校法人の多くは、学生が集まらない上位校以外の大学であり、早急な改革が求められる。

 L型大学は「新たな高等教育機関」に吸収されるべきとする提案は、就職活動での高卒生、専門学校卒生との競争関係から考えてもいい方策ではないか。すなわち、グローバル経済圏で戦う能力がない大学生を減らして、ジョブ型雇用で活躍できるスキルを持った人材を育成することにつながる。もちろん、「新たな高等教育機関」にふさわしい、リベラルアーツ(基礎教養的な学問)は履修科目として加え、そこからG型大学への編入などの道もあるべきだ。

 そのような改革の青写真を描いた提案である。
(文=大坪和博/PLAN G 代表)

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