伊豆シャボテン公園の不動産は、競売が申し立てられており係争中です。申し立てをしているケプラムについては、裁判の中で瀬川氏自身が関与を証言しています。このような事態になった経緯と、根抵当権に関する御社の見解をお聞かせください。

小松 臨時株主総会の開催を求める株主から、「伊豆シャボテン公園の不動産の競売申し立てに対して有効な対応をしていない」と指摘されているのは事実です。しかしながら、競売を申し立てている会社と実質的に同一のグループにある株主がそのような主張をすること自体に著しい不当性を感じております。

 根抵当権をめぐる裁判は現在係争中ですので詳細は控えますが、当社としては、先方が主張する根抵当権は消滅していると考えています。来年2月頃には判決が出ると思われるので、裁判所の判決を目前に不当な理由で現経営陣の解任を求める臨時株主総会が開催されることは誠に遺憾です。

–大株主側は、元有力政治家が御社の経営に介在していると指摘しています。なぜ、このような混乱する事態になっているのでしょうか?

小松 原因は、過去の当社の経営の混乱に起因していると思います。しかし、現経営体制になって以降、会社は確実に立ち直っています。巷間で言われているような元政治家が当社を支配している事実はありません。すでに「継続企業の前提に関する注記」も解消され、経営が大幅に改善しつつあるなかで経営陣が排除され、伊豆シャボテン公園の存続が危ぶまれるような事態になるのは非常に心苦しい限りです。

–11月29日には臨時株主総会が開催されるとのことですが、総会が開催されるに至った経緯、そこでは何が争われるのか、またその見通しを教えてください。

小松 事の発端は、ケプラムによる伊豆シャボテン公園の土地と建物の競売申し立てで、その後、同グループによる経営権取得に向けた画策が始まったというのが簡単な経緯です。さらに紐解けば、当社の元経営者が根抵当権の被担保債権をグループ会社間で売買し、元経営者が当社から去っていった後、それが巡り巡ってケプラムに取得されてしまった経緯もありますが、当社としては、この根抵当権は明らかに消滅しているとの立場です。

 今回の臨時株主総会においては、現経営陣の排除と大株主側が推薦する取締役の選任が争われます。当社としての考えは、現経営陣はこれまでの経営陣がなしえなかった業績回復を達成し、実績をお示ししているので、その点を株主の方々には是非ご理解いただきたいと考えております。1万4000人を超える大勢の個人株主がいらっしゃいますが、しっかりと現在の経営状況と、中長期的な企業価値・株主価値向上にとって何がベストであるかをご判断の上で投票していただきたいと思います。

–ありがとうございました。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)

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