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アップルウォッチの脅威 腕時計業界、スマホで壊滅的打撃のガラケーやカメラの二の舞いか

文=編集部
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 1990年後半からデジカメの普及が進み、フィルムカメラが主流だったカメラ市場は激動期を迎えた。この危機を象徴するのが、03年のコニカとミノルタとの合併だった。コニカミノルタは、創業事業のカメラから複合機へと主力事業を転換。携帯電話にカメラ機能が付けられ、やがてスマホが台頭することになり、カメラ業界はさらに追い詰められた。一眼レフカメラとデジカメは日本勢が世界市場で高いシェアを持つが、スマホに喰われてデジカメの販売台数は年々落ちている。国内にはカメラメーカーが多数あったが、大半は撤退に追い込まれ、最終的に生き残るのはキヤノンとニコンの2強とみられている。

スマートウォッチは腕時計業界の追い風?

 では、アップルの参入により爆発的に普及したスマホが他業界に大きな打撃を与えたように、アップルウォッチをはじめとするスマートウォッチは、既存の腕時計市場を侵食するのか。

 国内腕時計市場は、世界最大の時計メーカー、スウォッチグループをはじめ、ロレックス、リシュモングループなど輸入品の高級腕時計が大半を占める。これをセイコーホールディングス、シチズンホールディングス、カシオ計算機などの国内勢が追う展開だ。国内外の腕時計メーカーは、アップルウォッチの攻撃の矢面に立たされることになる。

 スイスの代表的な高級腕時計メーカー社長、パテックフィリップのティエリー・スターン氏は、全国紙の取材で次のように余裕を見せている。

「(アップルウォッチは)手首に何も身につけていない、若い世代を取り戻してくれる。15、16歳でアップルウォッチを身につければ、いずれもっと大人向けの時計を求めるようになるだろう。中級品には痛手かもしれないが、高級時計とは競合しない。脅威ではなく追い風だ」

「スマートウォッチと既存の腕時計の勝負は、数年以内でつく」(証券アナリスト)といわれる中、「腕」をめぐる戦いから目が離せない。
(文=編集部)

 

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