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また逆に、ネット上のバナー掲出がどのような実売につながったかを見ていくことも可能になります。特定の地域のユーザーに大量の広告を露出し、地元ドラッグストアでの売り上げがどう変化するかなどのテストマーケティングを通して、ネット広告が実売にもたらす効果を測っていくことも可能です。
ここまで書くと、自分の情報がすべてダダ漏れになっているような気味の悪さを感じます。しかし、広告主は、広告を見ているユーザーが誰かを知ることはできません。個人を特定する情報は、広告主には提供されないからです。つまり自分が誰かは知られていないが、それ以外の情報はほとんど知られている、という不思議な状況がここにあります。
個人のビッグデータとネット広告の連携は、今回の件に限らず今後どんどん進化していくでしょう。ユーザーにとって関連性の高い情報が広告として流れてくるほうが、ユーザーとしてもストレスが少ないのではないでしょうか。ネット広告初期の、自分とまったく関係ない広告ばかりが表示されていた頃に比べれば、広告主にとってもユーザーにとってもメリットがあるといえます。
みなさんはこのネット広告の状況を、どう感じますか?
(文=黒沼 透@torukuronuma/株式会社アクトゼロ取締役)
●株式会社アクトゼロ(http://www.actzero.jp/)
ソーシャルメディアマーケティング、コンテンツマーケティング、YouTube・Vineなどのネット動画プラットフォーム活用で、国内有数のクライアント実績を持つ。
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