ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
バカで屈辱的な宴会芸は、最高の新人教育である やりすぎると怒られ、真面目だとスベる
「Thinkstock」より
●今年の宴会芸は「ようかい体操第一」で決まりなのか?
いやはや、私は戸惑っている。『妖怪ウォッチ』ブームに関してだ。間違いなく、今年のヒット商品といっていい。先日発表された2014年度の「ユーキャン新語・流行語大賞」でもベストテン入りしていた。おもちゃもゲームも大ヒット。特に玩具は品薄状態で、バンダイナムコグループは決算発表会やHP上でもお詫びしていたが、いまだに入手困難な状況のようである。
いや、元玩具メーカー社員としては、新しいキャラクターがデビューし、しかも大ヒット商品になったのは嬉しい。今年はガンダム、戦隊もの、仮面ライダーなど既存のキャラクターも話題がいっぱいだし、商品も売れている様子だ。少子化、デフレなどといわれつつも、キャラクターや玩具も盛り上がっているということは嬉しい。
『リクルートという幻想』(常見陽平/中公新書ラクレ)
これもまた、妖怪ウォッチの「商品」としての強さを感じる。どこを切っても売れて、長続きするコンテンツだと思う。
そして、流行る宴会芸的なものは参加型、盆踊り型だと再確認した。昨年流行ったAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』も、10年くらい前に流行った松平健の『マツケンサンバ』も参加型だ。その要件を満たしている。あっぱれ!
とはいえ、妖怪ウォッチ一色かと思うと、文句の一つも言いたくなる。もっとほかに宴会芸はないのか、と。